美を撮る:合歓の花

写真を撮る事は自然の中の美を求める冒険

夏の花:合歓の花

夜に花開く合歓の花
photo by Mr.Soutan

写真を撮る心構え
美しいと思うことは、物の美しい姿を感じる事。美を求める心とは、物の美しい姿を求める心。

写真の魅力
あまたある自然現象の中で、美しいところを見つけようとし、美しいところが見つかり、美しく表現出来た時、無上の喜びを感じる。それが写真の最大の魅力といえる。

7月15日の誕生花

この花の咲く時期は夏。6月から7月頃にかけて細い糸を扇子に巻き付けたように咲き始める。それで7月15日と決められたのかもしれない。しかし、とても背が高いので、花の咲く時期を見逃してしまう。少し距離感がある存在。ちょっと残念。

花は扇を広げたような緩やかな三角形、葉は鳥の羽根のように並んでいる。夕方から葉が垂れ下がり、葉が合わさって閉じ、眠ったように見えることから、ねむの木といわれる。
オジギソウと異なるのはタッチしてもお辞儀をしないこと。

photo by Mr.Soutan

合歓の花言葉

「胸のときめき」「夢想」「安らぎ」「歓喜」「創造力」

すてきな花言葉に合うような雰囲気を演出。背景をぼかしたりするだけで無想感を表現できる。

花言葉
photo by Mr.Soutan

マンションの3階ぐらいの高さがある合歓の木が多いため、淡い紅白色のふわふわした花を撮るのはかなり難しい。なので、手強い被写体にチャレンジする勇気が大切。だからこそ、うまく撮れた時の喜びは人生最高の瞬間かも。

Mr.Soutan写真術

Mr.Soutan写真術:3つのコツ

①シャッタースピードを遅めにする

②望遠レンズを被写体に近づける

③スマホで撮影:暗い部分をタップ

①シャッタースピードを遅めにする

シャッタースピードを遅めにすることでピントや露出がきちんと固定される。とにかく急ぎ過ぎないでじっくり構えよう。

高さ10m以上になる落葉高木

高さ10m以上になる落葉高木
photo by Mr.Soutan

高層マンションと背比べ

高層マンションと背比べ
photo by Mr.Soutan

日本の文化で花開く

松尾芭蕉の奥の細道

松尾芭蕉の「奥の細道」の中の一句。

象潟や 雨に西施が ねぶの花」

象潟は美人が物思いに耽っているようだと中国周時代の傾城の美女、西施への想いを重ねた句。

中国の古代四大美人の一人西施。以前この美女を調べたことがあった。

西施は実は薪売りの娘。川で洗濯をしている時に見つけられたそうだが、兵が心奪われたのは、彼女の足、見事なダイコンだったらしい。本人はそれを負い目に感じていたようだ。最期は袋に包まれて川に投げ込まれたという悲しい人生。

芭蕉は彼女の儚い人生を短い俳句にこめたはず。松尾芭蕉の知識は奥深い。現代人が考える以上に古い文献を読み込んでいたのではないかと思う。

加賀の千代女&与謝蕪村

加賀の千代女&与謝蕪村
photo by Mr.Soutan

加賀の千代女

「そのすがた 人にうつすや ねぶの花」

人の心にまでしみじみと映る美しい姿の合歓の花

加賀の千代女は江戸時代中期の女流俳人。彼女の句で有名な一句
「朝顔や 釣瓶とられて もらひ水」

与謝蕪村

「雨の日や まだきにくれて ねむの花」

俳人であり、画家としても有名。生まれは大阪。絵の修業をしてから、江戸の北部、現在の茨城県や栃木県などを転々としながら仕事として絵を制作。その後、京都に落ち着く。その間、俳句は趣味で始めていた。

絵が専業で、俳句は趣味? しかし、彼の俳句には色彩が生きている。やはり絵を描いている中で、美的センスを磨いたのだと思う。68年の生涯で3000以上の句を発表した。

画家の目で見て、俳人として文字で表現。両者が見事に融合して多くの作品を生み出した。大谷翔平選手のような天才二刀流。

②望遠レンズを被写体に近づける

望遠レンズを近づけることで周囲もぼける。
背景の色は花を引き立てる脇役を担っている。(ピンクを引き立てる色は深い青で決まり)

望遠レンズを被写体にぐっと近づく
photo by Mr.Soutan

万葉集の年上女性から

昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓の花 君のみ見めや 戯奴さへに見よ」紀郎女(きのいらつめ)

昼は咲いて夜は恋いつつ眠る合歓の花を私だけが見て楽しんでいてよいものだろうか。あなたも一緒に見なさいよ。

この和歌に年下の大伴家持の返歌。

我妹子が 形見の合歓は 花のみに 咲きてけだしく 実にならじかも」大伴家持 

あなたが下さった合歓は花だけ咲いて、多分、実を結ばないのでは。あなたのお心は口先だけで本気ではないのでしょう。

現代にも通じる恋愛事情。そこに合歓の花が登場するなんて。

写真を撮るときはそんなことは忘れて、被写体に集中!

美智子様とまり子さん

美智子上皇后の思い出

美智子様の生家跡の「ねむの木の庭

東京JR五反田駅の東口から徒歩7分。「ねむの木の庭」がある。美智子様のご実家があった正田邸の跡地に2004年に開園された小さな公園。

慈愛あふれる美智子様が高校生の時に詠んだ詩「ねむの木の子守歌」にちなみ、公園はねむの木の庭と命名された。

現在は、合歓の木やシラカバ、エリザベス女王から贈られたプリンセスミチコなどが華やかに彩っている。

美智子上皇后様の生家跡の「ねむの木の庭」
photo by Mr.Soutan

区の公園として大切に保護されている。

宮城まり子のねむの木学園

教え子たちが今も頑張って運営

人気女優だった宮城まり子さんが創設したねむの木学園。子供たちの想像力、可能性を信じ、また障害を持つことで、学校に通学出来ない子供たちに「生きる目標」をとの決意から始まった。

2020年3月に亡くなられたが、今、教え子たちの手で運営を継続している。

彼女の残した言葉

ねむの木にはこんな意味があるの。
「やさしくね、やさしくね、やさしいことは強いのよ」


強くて優しかった宮城まり子さん。

そんな彼女に伝えたい。
「あなたの教え子たちが今も頑張って運営しているよ」

宮城まり子のねむの木学園
photo by Mr.Soutan

③スマホで撮影:暗い部分をタップ

スマホ画面で暗い部分をタップすると太陽のマークが出て、明るい部分が広がる。

一番よく撮れるのは、朝の光と青い空にピンクの合歓の花が咲き乱れる瞬間。これこそまさに美を体験でき、写真にその美を残せるチャンス。スマホで素敵に撮影できますよ。

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