稲毛海浜公園に白い砂浜があったのをご存知ですか?
このブログでは、消えた白い砂浜の現在と過去を巡る旅、そして写真術として、PLフィルター導入の失敗と改善策を提案します。
8億円の白い砂浜とは?
2019年10月。完成した白砂海岸が6日間で消えてしまった。価値あるホワイトサンドはどこへ?捜索の旅をご一緒しませんか?
オーストラリアからの白砂
8億円の白砂は西オーストラリアのアルバニー産。石英が含有された美しく、しかも清潔な白砂は日本の砂の価格の10倍。幼稚園の砂場にまで使用される、人に優しい高級砂。
オーストラリアのアルバニー産の白砂

2019年10月6日:白砂海岸の誕生
2019年10月6日。白砂海岸は稲毛海浜公園のシンボルとして人々の期待を集めた。完成した直後の砂浜は、まさに白い絨毯のように輝いていた。
白い砂浜はまさにサンタモニカのビーチそのもの。

人々は美しい白砂海岸を楽しげに歩いていた。

東西1.6km×幅400mの公園は白砂でおおわれた。

はかない命:幻のビーチ
2019年の台風19号の爪痕
2019年台風19号の水害被害額は約1兆8,600億円。死者・行方不明者は100人以上、負傷者は400人以上。全国に甚大な被害をもたらした台風は、もちろん千葉県にも大打撃を与えた。
特に、千葉県は台風19号だけでなく、その前の台風15号(房総半島台風)やその後の10月25日の豪雨と、立て続けに災害に見舞われ、非常に大きな被害を受けていた。
台風19号による悲劇
自然の猛威の前には、人の手が作り出したものがいかに脆いものか。いやというほど見せつけられた。
台風は強風と豪雨という武器で、電柱の倒壊、送電塔の損傷、一般住宅の屋根や壁を損壊した。学校も千葉県内の公立学校の4割にあたる549校が校舎の損壊などの被害を受けた。
そんな甚大な被害の中で、海岸侵食、稲毛海浜公園の白砂のように、海岸の砂が流失するような被害は話題にもならなかった。
だが、実は2019年の白砂海岸の工事に関して、前年の6月頃、千葉県自然保護連合が鋭く批判していた。
「荒波や強風で必ず流出してしまうから巨費を投じて、なぜオーストラリアから白砂を搬入するのか?」
これは地元民や自治会の声でもあった。大型台風が来なくても、海岸線の強風や荒波が白砂を消滅させてしまうという海辺をよく知る人々の考えだった。
そんな反対意見を無視して、千葉市は白砂海岸を目玉にした都市型リゾート工事を予定通りに決行してしまった。
たった6日の儚い命
ところが、白い砂浜の完成わずか6日後、その白砂の半分が飛散してしまった。また、元々あった黒い砂と混ざり合ったりして、以前のグレーの海岸に逆戻りした。
税金の無駄遣いだと反対した地元住民は「だから言ったじゃないか」と再度、怒りを露わにした。

現在の稲毛海浜公園:白砂の痕跡を求めて……
あれから6年、現在の稲毛海浜公園はどうなっているのか?
写真を撮りながら、ていねいに白砂の痕跡探しをした。
痕跡があった。松林の足元に、あの白砂の名残を見つけた。ひっそりと隠れるように。しかし、確かにそこに白砂はあった。

白砂が完全に消えたわけではない。一部が残っている!
枯れ葉を取り除くと白砂が寄り添うように固まって……。

松林や草むらの中で、青い空や雲を反映し、白く輝いていた。

白砂は、私たちに自然の力と、環境の大切さを改めて教えてくれているのかもしれない。
幻のビーチ再生の物語
ところが、最近のSUNSET BEACH PARK INAGE (稲毛海浜公園)のホームページにリニューアルオープンのアピールポイントとして、なんと「白い砂浜、白いウッドデッキ」がホームページのトップに記載されていた!
「白い砂は、西オーストラリアのアルバニー産。石英たっぷりで安全、清潔。しかも、白い砂浜の状態を維持するため、「砂の耕転」といった維持管理に努めている」との説明文。
※砂の耕転とは、海岸線の灰色の砂と下にある白い砂をかき混ぜて全体的に白さを保とうとする作業。
それを読んでひとまず安心。白い砂は全部流失したのではなく、一部が残り、それを砂の耕転などの努力の成果で、今も白い砂浜が維持されていることが分かったから。
「砂の耕転」により維持される白い砂浜
稲毛の海岸線はどうしても元々の灰色の砂が積み重なる。その濃い灰色の砂と下に埋もれている白砂を掻き混ぜて白っぽくする。
その地道な作業のおかげで白っぽい砂浜が今も保たれている。

継続的な取り組みがあってこその白砂
青い空、白い雲、そして白い砂浜は努力のたまもの。

もちろんゴミは捨てない!
美しいビーチは人々が日頃から守らないと維持できない。
今、稲毛海浜公園リニューアル中
白い砂浜、美術館やウッドデッキ、ドッグランにカフィなど、様々な楽しみがいっぱいの都市型リゾート公園に変貌中。
特にウッドデッキからの夕日は最高!

8億円の白砂はどこに消えた?
答えは……ここに!
8億円の白砂はすべて消えてしまったのではなく、一部は松林に、一部は砂浜の下に潜ってしまったというのが正しい回答。
現在も稲毛海浜公園は「SUNSET BEACH PARK INAGE」として大規模なリニューアルが進行中。そんな中で、白い砂浜はその魅力の重要な要素として位置づけられている。
8億1600万円の白い砂の生き残りをその目で確かめてみるのも楽しい旅になるはずです。
リニューアルオープンの稲毛海浜公園を訪れてはいかがですか?
SUNSET BEACH PARK IBAGE(稲毛海浜公園)
写真術:PLフィルター導入の失敗と改善策
PLフィルター導入の失敗
今回、PLフィルターを設置したまま、オートで撮影。その結果、写真が暗くなってしまった。せっかくの風景写真が台無しになってがっかり。でも、今回は近場の風景撮影。再度出かけ、撮り直した。(参考までに、その失敗写真を下記に掲載)
PLフィルターを設置し、オートで撮影
青空どころか、台風でも近づいているような空模様。

PLフィルターをつけないでオート撮影
青い空と海のグラデーション、白い砂浜、緑の草原。目の前の風景がそのまま撮影できた。PLフィルターを駆使できれば、もっと美しく撮影できるはず。研究心が刺激された。

なぜPLフィルターを付けたままだと写真が暗くなるのか?
PLフィルター(偏光フィルター)は、光の反射を抑えたり、空の色を濃くしたりするのに非常に効果的なアクセサリー。
しかし、同時にカメラに取り込む光の量を減らしてしまう。
PLフィルターは、特定の方向から来る光の波だけを通し、それ以外の光をカットする。この「光をカットする」という作用が、写真が暗くなる主な原因です。
例えば、サングラスをかけた状態。肉眼ではそれほど暗く感じなくても、カメラに入ってくる光が大幅に減ってしまうため、露出が不足し、結果として写真全体が暗く写ってしまう。
オート撮影の場合、カメラは入ってくる光の量に基づいて自動で露出を調整しようとする。しかし、PLフィルターで光が減らされていることに気づかず、適切な明るさに調整しきれない。
PLフィルターを活かすには?
改善点と撮影のヒント
PLフィルターを活用し、思い通りの明るさで写真を撮るためのいくつかのポイント。
- 撮影モードを見直す:オート撮影から一歩進む
PLフィルターを使用する際、オート撮影から、より詳細な露出設定ができるモードに切り替える。
●シャッタースピード優先モード(Tv / S): シャッタースピードを固定し、カメラが自動で絞り(F値)を調整する。
●絞り優先モード(Av / A): 絞り(F値)を固定し、カメラが自動でシャッタースピードを調整する。
●マニュアルモード(M): シャッタースピード、絞り(F値)、ISO感度をすべて自分で設定する。
これらのモードで撮影することで、写真の明るさを自分の意図に合わせて調整できるようになります。
- 露出補正を活用する
オート撮影モードや、半自動モードでも、露出補正の機能を使うことで写真の明るさを調整できる。
●PLフィルターを装着した状態で写真が暗く写る場合は、露出補正をプラス方向(例:+0.3、+0.7、+1.0など)に調整する。
- ISO感度を調整する
ISO感度は、カメラが光を取り込む感度を表す数値。ISO感度を上げるほど、少ない光でも明るく写すことができる。
これらの点を意識して撮影することで、PLフィルターの魅力を最大限に引き出し、理想の風景写真が撮れるようになる。
自然の中に人の手で白い砂浜を作るのは超難関。PLフィルターを活用するのも至難の技。でも、だから面白い。写真は実に奥が深い!
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