秋色の尾瀬は、都会で疲れた心を優しく解きほぐす魔法使い。心奪われる秋の尾瀬、燃えるような赤や黄色に染まった木々、草紅葉の絨毯、全てが特別な存在感で歓迎してくれます。
贅沢で穏やかな時間を過ごす

尾瀬の魅力
開放的で、心に安らぎを与えてくれる。
空と自分が一体になったような、自然界とのつながりが感じられる。遠くに見える空が自分の頭上に続いていると思える。時の流れを忘れさせてくれる。

Mr.Soutan写真術講座
Mr.Soutan写真術:3つのコツ
① 尾瀬の風景はパノラマが最適
② 一点を強調、フォーカスする
③ リフレクションにチャレンジ
秋の装いでお出迎え
美しい秋色絨毯
① 尾瀬の風景はパノラマが最適
前景の草紅葉と中景に広がる木々の紅葉、遠景の山並みをバランスよく配置。しかも、登山客を入れることで、ここは尾瀬と主張できる。

尾瀬の湿地帯はおよそ8000年の歴史がある。長い年月をかけて今の広い湿地帯が形成された。この貴重な空間を人類の身勝手で破壊してはいけない。写真を撮りながらそんなことを思った。
ナナカマドの紅葉
ナナカマドは6月から7月にかけて白い愛らしい花を枝先に咲かせる。アジサイの一種かなと思うぐらい形が似ている。そして、秋、9月頃から、あの強烈な赤い実が人目を惹き始める。
だが、美味しそうなこの赤い実を食べてはいけない。ソルビン酸が入っているため、腐らないが、多少痺れる。しわしわになってやっと小鳥も食べ始める。果樹酒として実を利用するのはOK。
北海道に行った時、函館で見た記憶があるが、尾瀬の沼山峠で多く見られる。

ナナカマドの名前の由来は「七回かまどに入れても燃えない」とされているが、尾瀬のビジターセンターのスタッフさんの話では「とてもよく燃えますよ」との返答だった。
「しっかり乾燥させれば、ストーブでよく燃えて、しかも長持ちしますよ」と答えてくれた。
確かに乾燥が不十分な生木の状態では、火をつけようとしても、硬く、緻密で火はすぐにつかない。それで昔の人はナナカマドと名付けたのかもしれない。適切に乾燥させたナナカマドは実は硬いゆえに火持ちがよく、安定した火力を維持できる。
9月末の尾瀬はすでに冬の寒さが忍び寄ってきて、夜はストーブが必要になる。ナナカマドは大切な燃料。カメラの被写体だけの存在ではないと苦笑いした。
美しく輝くナナカマド、でも超まずい!
ナナカマドにフォーカスして、背後はぼかす。ナナカマドの実の美しさを最高に表現できた宝石のような一枚。

ナナカマドの花言葉は「慎重、賢明、用心」バラ科の落葉高木で樺太や北海道などの寒冷地を好む。秋の木の実で一番まずい。といっても食べたことがない。もちろん北海道の民宿のおかみさんに聞いた話。子供には絶対食べさせないと強調していた。
「でも」とおかみさん。「私にはいいかも。ダイエットできるから」と笑顔で話してくれた。死ぬほどの毒ではないようだ。
シラカンバとダケカンバの違い
白樺(シラカンバ)とダケカンバ
白樺(シラカンバ)とダケカンバの違いは、白樺の樹皮は白っぽく、あまりめくれない。だが、ダケカンバの樹皮は肌色っぽく、ペラペラとよく剥ける。
それから、一番の違いは標高差。約1500mが境界線。低いところは白樺(シラカンバ)、高いところはダケカンバ。ただし、尾瀬では両者が入り組んでいる。

② 一点を強調、フォーカスする
美しい白樺(シラカンバ)をフォーカスした構図。秋の尾瀬の風景を背景に、前景左側に白樺を配置する。こんな構図にも勇気を持ってチャレンジしよう。しかも、ローアングルで、前景の紅葉と白樺を撮り、遠近感をより表現する。
リフレクション写真
尾瀬沼のリフレクションとは、風のない静かな日の尾瀬沼が、鏡のように周囲の風景を映し出す現象をいう。
空の青さ、雲の白さ、雄大な燧ケ岳や周囲の木々、秋の紅葉などの映り込みを撮影した写真。
180度回転した風景、いや、上下反転したもう一つの風景。
写真好きの人間には、これぞまさにグッドタイミング!
尾瀬に行ったら、必ず水面を見て、そこにリフレクション風景があるかどうか確かめよう。チャンスは現場に行ってつかもう。
③ リフレクションにチャレンジ
リフレクションとは、風のない日の水面が、鏡のように周囲の風景を映し出す現象をいう。
美しいリフレクションに出会ったときの感動は言葉で言い表せない。水面は宝の山かも。
リフレクション1

リフレクション2

これからも美しいリフレクションを見つける旅を続けよう。
いいねが取れる写真スポット
水面に映る空と雲と燧ケ岳
尾瀬沼に美しく反映する秋の風景
尾瀬の魅力は、単なる風景の美ではなく、そこに息づく自然の力強い生命力。それはまた来ようと思わせる特別な場所だから。

草紅葉のカーペット
雄大な燧ケ岳の姿は尾瀬を象徴する
足元の草木が色づき、まるで豪華なカーペットのよう。さらに中景の尾瀬沼、遠くの燧ケ岳(標高2,356m)がより奥行き感を与えてくれる。この一枚の写真は私の心の永遠の記念品。

湖面に反映する紅葉
絵葉書にしたいHoliday Memories
湖面に反映する紅葉の美しさ。 1枚の絵葉書にしたいスポット。秋色のハーモニーを奏でているような自然豊かな風景。この一枚の写真を見るだけで幸せを感じる。

秋の尾瀬の注意点
秋は人の賑わいも終わり、ゆったりした登山が楽しめる。でも、注意も必要です。
天気と服装
秋の尾瀬は朝晩の寒暖差が大きいので、重ね着ができる服装が大切。できたら、防寒、防風ができるアウター、インナーは吸湿速乾性のもの。靴は歩きなれた登山用の靴。
途中であったご婦人。つま先が割れてパカパカしている。それでは下山はムリ。持っていたゴムひもを渡し、応急措置で山小屋まで行って、何か対策をしてもらってくださいと別れた。
その方曰く、10年履いていなくて、靴箱に保管していた。数回しか履いていないので、まさか割れてしまうとはと嘆いていた。
登山靴は新品でも10年経過すると確実に劣化する。履いているかどうかではなく、空気中にあるだけで劣化する。必ず、登山靴は出発前に確認しておこう。一番大切な足元を守るため。
木道は滑りやすい
雨上がりの木道は滑りやすい。それでなくても人が沢山歩くため、木道は傷んでいる。
「滑って転んで大分県」などと冗談を言っている場合ではない。転倒は骨折の予備軍、捻挫も怖い。木道を歩いていれば、迷子にならないかもしれないが、ケガは防ぎようがない。
ゆっくり、マイペースで歩いて行こう。

靴や持ち物の準備
山に行くときは十分準備していこう。帽子、手袋、雨具、GPS、応急セット、バナナのような簡易食品、懐中電灯、ビニール袋、飲み物など。
体調管理
周囲の人との歩調を合わせるのは大切だが、ムリのないペースで歩く。熱があったら、すぐ引き返す。
山は美しい。しかし、自然はそう甘いものではない。簡単そうに見える尾瀬も実は危険がいっぱい。熊も周囲をうろうろしている。人間は大きな自然の中では実に弱い生き物。山では人間はとても無力だと自覚して登ろう。
その通り!
どこの世界にもリスクはあるが、リスク以上に感動があるのが尾瀬の魅力といえる。
毎月1日と15日に更新します。お楽しみに!
8月1日と9月1日の尾瀬のブログで使った写真をユーチューブで動画にしましたので、ご覧頂ければ幸いです。
[美しい尾瀬の写真ギャラリー]
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尾瀬の魅力の後は、楽天の魅力をご紹介します。
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