
チッチのちいさなチャレンジ

耳折れ子猫のチッチは、生まれて一年目。
今日もネズミを追いかけて大失敗。
壁の穴から顔をちょこんと出して、「ごめん…」とつぶやきました。
ごめん!

おうちの中では、ほかの猫たちが「また逃がしたの?」とくすくす。 チッチはしょんぼりして、毛布のかげにかくれてしまいました。
あきらめない!
そのとき、年上の猫・トラじいがそっと近づいてきて言いました。
「チッチ、失敗するのはわるいことじゃないよ。だいじなのは、あきらめないことさ」
チッチは目をまるくして聞きました。
「でも、みんなみたいにうまくできない…。」
トラじいはにっこりして言いました。
「わしだって、若いころはネズミに笑われてばかりだった。でも、何度もチャレンジして、少しずつできるようになったんだ。」
その言葉に、チッチの耳がぴくり。 「じゃあ…次、がんばってみる!」

次の日、チッチはまたネズミを見つけました。 今度はあわてず、そーっと近づいて…でも、やっぱり逃げられてしまいました。 チッチは、壁の穴を見つめて言いました。
「ごめんね、でも…またチャレンジするからね!」
その声を聞いたネズミは、ちょっとびっくりして、穴の中から「がんばってね」と返事をしました。

何日か後、チッチはついにネズミをつかまえることができました! みんなが「おめでとう!」と声をかけてくれました。
おめでとう チッチ!

チッチはうれしくて、
「ありがとう!」とにっこり。
そして思いました。
「失敗しても、つぎがある。あきらめなければ、きっとできる。」
その日から、チッチは失敗してもへこたれない、ちいさなチャレンジャーになりましたとさ。
山田みち子&Microsoftcopilotの共創

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