この物語は小学低学年向きに、山田みち子が30年近くそっと温めてきたストリーです。今回、Microsoft Copilotの協力で挿絵を描いてみました。Geminiも2025年9月から、絵を制作協力してくれるようになりました。山田みち子とMicrosoft Copilot、そしてGeminiの共創で生まれた絵本です。お楽しみください。
むかしむかし、とてもきれいな ペルシャねこが いました。 なまえは、リリー。 リリーには、ふつうの ねこには ない、ふしぎな しっぽが ３本 もありました。
リリーは、３本の しっぽが じまん。 「ほかの ねこたちとは、ちがうんだもん！」 そうおもって、ちょっと えらそうにしていました。
みぎの しっぽで ねずみを つかまえて、 まんなかの しっぽで ボールを くるくる まわして、 ひだりの しっぽで ごはんを おくちまで はこんで……。 「どうだ、すごいでしょ！」 リリーは いつも、みんなに じまんして いました。
あるひ、まちに サーカスが やってきました。 サーカスの おじさんは、ふしぎな しっぽを もつ リリーを みつけます。 「みつけたぞ！ この こなら、きっと みんなが よろこぶ！」 そういって、リリーを サーカスへ つれていきました。
サーカスに いった リリーは、まいにち、まいにち、はたらきました。
まんなかの しっぽで、ほそい つなわたり。 ぴょーん、ぴょーんと じょうずに とびはねて、 ひだりの しっぽで、おきゃくさんに ごあいさつ。 みぎの しっぽで、たかいたかい ごはんを パクッ！
「キャー！」「すごーい！」 みんなは おおよろこびです。
でも、まいにち、まいにち、はたらいて、 リリーは だんだん つかれて、げんきが なくなってしまいました。
とうとう、リリーは サーカスを おいだされて しまいました。 よわってしまった リリーは、かわを ながれて、やまを さまよいます。 くまや、おおかみに たすけてもらい、やっとのことで、おうちへ かえることが できました。
リリーの ３本の しっぽは、つかいすぎて、ちぎれそうになっています。 もう、１本 しか のこっていません。
ボロボロに なって かえってきた リリーを、むらの ねこたちは、みんな やさしく むかえてくれました。 リリーは、みんなに かんしゃの きもちで いっぱいになりました。 それからは、もう じまんしたり、えらそうにしたり しません。 リリーは、みんなに やさしく して、しあわせに くらしましたとさ。
おしまい
この作品は山田みち子の原本、Microsoft CopilotとGeminiのAI仲間と共創した作品です。ご愛読ありがとうございます。
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