エーゲ海の文明が栄えた理由は、地図を見ると一目瞭然。エーゲ海は、ヨーロッパ、アジア、アフリカという三大陸の結節点に位置し、島々が「飛び石」のような役割を果たし、豊富な資源や文化が交流するハブ的存在だったからです。

今回のテーマは、ヨーロッパ最古の高度な文明の一つがクレタ島で生まれ、その消滅に大きな影響を与えたサントリーニ島の謎に写真と絵で迫ります。ぜひお楽しみください。
クレタ島
ミノア文明
クレタ島を中心に栄えたヨーロッパ最古の高度な文明の一つ。「クノッソス宮殿」に代表される壮麗な宮殿文化
クノッソス宮殿遺跡

紀元前2700年頃~紀元前1450年頃の遺跡

文字(線文字A):紀元前18世紀から紀元前15世紀にかけてクレタ島で使われていた文字。まだ完全には解明されていない。
文字(線文字A)

高度な文明を描くフレスコ画

モダンで生き生きしたフレスコ画

芸術性豊かで繊細な陶器(photo)

船からの眺めを描く

港からの眺めを描く

ホテルの入り口「ご自由にどうぞ」

クレタ島で出会った女性
ミロのビーナスを思い出しながら描きました。

サントリーニ島
海洋交易によって栄えたクレタ島のミノア文明。ところが、紀元前1450年頃に突如、衰退。原因はサントリーニ島(テラ島)のミノア噴火による大津波ではないかと言われている。現在もカメニ火山を中心に小規模な噴火が発生中。サントリーニ島の中心、フィラというおしゃれな街。今はどうなっているのか?
「フィラ」からの遠景

島全体が青と白のカラー

青と白の風景はエーゲ海の象徴

美しい空、青と白のドーム型の建物。ペンキ塗りをしている男性に「どのくらいの頻度でペンキ塗りをするのか?」と聞いたら、「半年に一度かな?」と答えが返ってきた。「暇だからね」と隣から椅子に座ったおばあさんが会話に加わってきた。
船の中で教わったばかりのギリシャ語で「それは素晴らしい」と言葉を交わすと、「ギリシャ語の先生でもしているのかね」とほほ笑んでくれた。しかも、なんとお店の商品であるTシャツを「プレゼントするよ」と手渡してくれた。
「もう定年でね。最後のご奉仕。日本に行きたいよ」
すごくいい思い出をありがとう

サントリーニ島を描く

ブーゲンビリアが咲き誇る

フィラの街中のレストラン。散歩道からの眺めも最高。フィラに行くには、ケーブルカーがあるのであっという間。でも、時間にゆとりのある人はロバタクシーもお勧めです。
フィラの街中のレストラン

フィラという街の名前の語源は、昔、入植したスパルタ人の王様の名前がテーラス王。その名前から「テーラ」となり、いつしかそれが「フィラ」に変化したといわれる。
お土産屋さんの飾りつけの人魚姫?

独立した島々や地域にありながらも、海を介した活発な交流によって互いに影響を与え、西洋文明の揺りかごとも言える豊かな文化を育んできた。
サントリーニ島は今もなお、火山の小規模な噴火が頻繁にあり、多くの住民が避難し、観光客もリスクが多い。もちろん、すぐ近くのクレタ島も安全とはいえない。私が旅した時は、地震には遭遇しないで、ただ暑かったという記憶しかない。バスのエアコンが壊れて、43度という気温を今でも肌が覚えている。
紀元前18世紀から紀元前15世紀頃、豊かな鉱物資源や食料、そして恵まれた天候の中で開化したミノア文明。その足跡を歩きながら、約3500年前の時代へと飛んでみた。
生まれて、栄えて、滅びる。その歴史の繰り返しが地球上で行われている。旅は空間と時間を再認識させてくれる。一週間の旅が、実は何千年の歴史を歩くことでもある。
そんなことを考えながら、船に戻った。
さあ 次はクシャダスへ(トルコ)!
クシャダスは世界遺産エフェソス遺跡への玄関。

サントリーニ島では親切な人々と出会い、会話をギリシャ語でできた。今は、簡単にスマホでできるかもしれないが、人と人が同じ言語で話をできるなんて、最高に幸せでした。
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