2019年11月14日~15日に行われた令和の大嘗祭。30年ぶりの大設営。庶民にも一般参観の機会が得られた。その長い行列の隙間から覗いた大嘗営の様子を綴る特別な一日を写真と共にお届けします。
令和という新しい時代の始まりを祝う大嘗祭(だいじょうさい)、この歴史的な瞬間に遠くからでも立ち会い、同じ空気を感じ取りたかった。同じ想いの人々は約80万人だったことが後に宮内庁から発表された。
そんな多くの参加者の行列での頭越しの写真でしたが、天皇陛下が国民のために祈りを捧げる場が、こうして一般公開されることに、日本の皇室のあり方、国民との関係性を深く考えさせられた。NHKのホームページのように多額の予算で作成されたものではなく、一般庶民の小さな心のメッセージとしてのブログを残したいと願った。
大嘗宮一般参観 令和元年12月1日
大嘗宮一般参観の中で見つけた皇居の息吹
新しく設営された大嘗宮
大嘗宮は、古来からの伝統的な技術を守る重要な建物です。宮内庁は経費削減の工夫を重ねながら、伝統的な様式を維持した。しかし、予算や期間、職人不足などの諸問題を考慮し、従来の茅葺から板葺へと変更された。
経費削減や工期短縮のため屋根を茅葺きから板葺きに変更
伝統を守りつつも、今の時代に合わせて柔軟に対応しているんですね。新しい皇室の在り方に深く感銘しながら、シャッターを押しました。

写真術:行列の中での撮り方
Mr.Soutan:上手に撮るコツ
①行列の中では、主体にスポット
②一般人の肖像権の適用の件
③公共の場での撮影も気をつける
①行列の中では、主体にスポット
長い行列の頭越しに撮るのは至難の技。スマホやタブレットで撮る人も多い中、愛用のカメラで撮影。腕と首がとても疲れた。
行列には必ずターゲットがあり、多くの人がそれにカメラを向けている。その際、周囲の人にカメラが当たらないよう配慮しながら、画面に入り込む人は、顔でなく、後ろ姿を撮ることが大切。
☘️広々とした皇居外苑にあふれるほどの人波がある中、皆、列を乱さず粛々と皇居入口の坂下門に向っていた。

②一般人の肖像権の適用の件
最近は、ネットでの著作権や肖像権が問題になっている。裁判とまではいかなくても、注意は必要です。記念写真の流出や風景写真の写り込みにも気をつけたいものです。
有名人でない限り、肖像権は発生しないが、できるだけ、個人が特定できるような撮り方を避ける必要がある。特に海外での撮影は、その場で金銭を要求されることがあるので注意が必要です。

笑顔がすてきな警備員さん
誉め言葉なら訴えられることが少ない。ただ悪口などは名誉棄損になるので、文章に注意しましょう。
☘️昔の「おいこら」のお巡りさんの時代とは全く異なり、思わず「サインちょうだい」と言いたくなりそう。

③公共の場での撮影も気をつける
皇居の警備員さんは「皇宮護衛官」。天皇・皇后陛下、皇居や赤坂御用地を警備する国家公務員。一般の警察官ではないそうです。
公共の場で普通に撮影している際は問題にならないが、スマホでの隠し撮りや夜に暗いところでの撮影は周囲の人に不安を与えるので出来るだけ撮らないことが重要。特に、望遠レンズで個人を狙い撃ちしないこと、室内での隠しカメラもご法度です。
大嘗宮参観の行列の中
新しい年、令和に期待をこめて
自然の木々の中をゆっくりと進む。
☘️当日は乾通りも参観可能だったので、乾通りの花を付けたフユザクラ・紅葉したカエデや乾濠等も見ることが出来た。

特別な日の特別な想い
案内板もていねいに表示されている。

☘️案内板に従い乾通りから西桔橋門を入ると、巨大な江戸城の天守台の石垣が眼前に立ちはだかる。江戸城の壮大さが想像される。
江戸城の石垣

加賀藩前田家が築造した天守台石垣

前田家の財力、経験、技術の結集

大嘗祭の歴史と意義

大嘗祭の 歴史
奈良時代以前から続いている大嘗祭は、日本の天皇が皇位継承に際して、即位後初めて行う重要な宮中祭祀。毎年行われる新嘗祭(にいなめさい)をより大規模にしたもので、天皇が一生に一度だけ執り行う儀式です。
大嘗祭の 目的と意義
① 神々への感謝と祈り
天皇が、その年の新穀(新しく収穫された米)を皇祖神である天照大神をはじめとする天神地祇に供え、収穫の感謝を捧げる。同時に、国家の平和と国民の繁栄、豊かな実りへの祈りを捧げる。
② 天皇の「即位」の完成
天皇が皇位を継承し、さらに神道の祭主として、また国の象徴としての役割を確立する重要な儀式です。
下記の画像はNHKホームページにリンクしているため、画像をクリックするとNHKのページへと飛びます。

天皇が国家と国民のために祈る姿は、国民に共感と安心感を与え、国民統合の象徴としての天皇の役割を再確認できる。


現代でも行われるのはなぜか?
天皇が国民の代表として神々に祈りを捧げることで、国民の間に共通の連帯感や安心感をもたらす役割を担っている。
大嘗祭は、皇室が古くから受け継いできた最も重要な祭祀の一つであり、皇室の伝統と文化の核心である。
大嘗祭で国民が天皇の即位を祝うとともに、国家の安寧を願う機会を提供し、国民の間に一体感を醸成する効果がある。
高い費用をかけて行う価値は?

大嘗祭は日本の長い歴史と文化、そして皇室の伝統を現代に伝える重要な機会。千年以上続く祭祀を継承することで、国民が自国の歴史やアイデンティティを再認識するきっかけとなるはず。
大嘗祭は、その形式や内容が古式ゆかしく、他の国には見られない独特な宮中祭祀。このような伝統的な儀式を継承していくことは、日本の無形文化財として大きな価値がある。

令和の大嘗宮の再利用
令和の大嘗祭で造営された宮は、儀式後、取り壊されます。大嘗宮は、一世一代の仮殿として、短期間で造殿され、儀式後に取り壊されることが定められています。
しかし、令和の大嘗祭では、大嘗宮の再利用や資材の有効活用が進められた。
①大嘗宮の資材の再利用
令和の大嘗祭では、建設リサイクル法の趣旨に沿って、解体された木材などがバイオマス発電の燃料として再利用された。これは、資材を単に廃棄するのではなく、新たな形で有効活用しようとする取り組みの一環です。
②経費節減と工夫
宮の建設では、屋根を茅葺きから板葺きに変更するなど、経費削減や工期短縮のための工夫も行われた。また、一部の施設は鉄筋コンクリート造にするなど、合理化が図られた。
「え、そこまで工夫してたんだ!」って、正直びっくり。堅実に、でも最大限にって感じですね。
③一般公開を通じた理解促進
大嘗宮の建設中も皇居東御苑を休園せず、工事の様子を一般公開し、さらに、大嘗祭終了後も大嘗宮が一般公開され、多くの人々が参観できるようにした。これは、国民に大嘗祭への理解を深めてもらうための取り組みとされている。
このように、令和の大嘗祭では、伝統を踏まえつつも、環境への配慮や資材の有効活用、そして国民への開かれた姿勢が重視された。 一般参観人数は約80万人ですが、テレビやネットでの認知度も高く、皇室の存在価値を高めたといえる。
参観した感想
☘️江戸時代からの長い歴史を感じることのできる荘厳な風景の中で、なんだか心が洗われるような気がした。

☘️皇居の広さは、東京ドーム約25個分。宮内庁の公式発表によると皇居の総面積は約115万平方メートル(1150000㎡)。まさに東京のオアシスです。

☘️美しく整備された広い道と青い空が印象的な皇居の中で、徳川家康が願った平和への希求が、天皇の志でもあったということが、しっかり理解できた一日でした。

③ 国民との精神的な繋がり
大嘗宮という言葉の重みが心に残る一日
出掛ける時は写真を沢山撮ろうと意気込んでいましたが、いざ行列の中に入ると、頭越しにしか撮影できないという現実。構図が曲がってしまっても、とにかく頑張って撮り続けました。
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