愛らしいサザンカ撮影の旅
冬の冷たい風に吹かれながら、ふと足を止める。 そこには、寒さを忘れたかのように、凛として、あるいは愛らしく咲き誇るサザンカ。佐倉、亀戸、農工大等、多様な世界をお届けします。
佐倉歴博:伝統と知性
歴史が名付けた「江戸の粋」まずは、美しい名を持つ「江戸サザンカ」たちが迎えてくれる佐倉歴博へ。
◆クリムソンキング
美しい赤紫のきりりとした色と姿。

◆宝合
乙女の頬のように、白からピンクへ染まる柔らかな質感。

◆酒中花
縁取りがそっとピンク色の白い花びらのサザンカ。

◆初秋
純白の花嫁御料のような楚々とした姿に、背筋が伸びます。

◆コットンキャンデー
愛らしい濃い目のピンク。まるで包み紙の中のキャンデー。食べたくなるほどかわいい姿。

◆新乙女
ドレスを着て、踊りたくなるようなピンクの可憐な乙女。

◆朝倉
悩みでもあるのか、少しうなだれ、愁いを帯びた白い花びら。

名前があることで、その花の背景にある物語を想像する楽しみが生まれます。
東京農工大学:迷宮の美
次に訪れた東京農工大学。判読不能な手作りの解説用紙が貼られていましたが、それ以上に圧倒的な「個性」を持つサザンカたちが溢れていました。「名前が分からない。ならば、心で名付けてみよう」そう思わせてくれるほど、花たちは表情豊かでした。
◆まるで白鳥の湖のプリマが纏う、真っ白なチュチュのよう。

◆八重のピンクは、まるで「天使のベッド」。思わず触れたくなる柔らかさ。

◆絞り。白とピンクの縦じま模様が美しい。

◆都会的でスタイリッシュ。ミラノのアーケードを颯爽と歩く女性の姿が重なりました。

◆黄色い芯がなければ、バラと見紛うほどの情熱。
青空に向かって「楽しそうに歌を歌う

◆三本のサザンカを見た時、名前を知ることよりも、この瞬間を共有できる喜びの方がずっと大きいことに気づかされました。

亀戸・美浜:都会のオアシス
暮らしの中に息づく命の輝き。公園や図書館の片隅にも、ドラマはあります。
◆亀戸中央公園。子羊を思わせる、ふっくらとした白い八重。

◆亀戸中央公園。ピンクの八重。スッキリした咲き方。

◆美浜図書館。白い花びらが優雅に舞い上がる。一瞬の奇跡。

◆美浜図書館。赤紫の八重。一輪が放つ高貴なオーラにため息。

◆美浜図書館。ピンクの八重。美女姉妹の微笑。

そして、ふと足元を見ると……。
◆美浜図書館。はらはらと地面に散った花びら。散り際まで、サザンカはこんなにも美しい。

あるものはキャンデーのように可愛く、あるものはプリマのように優雅。 サザンカという花は、見る人の心一つで、こんなにも姿を変えるものなのですね。
[歴史豆知識」
1. サザンカは、日本が世界に誇る「固有種」
学名は Camellia sasanqua(カメリア・サザンカ)
日本語の名前がそのまま世界共通の学名になっています。
江戸時代に長崎の出島からヨーロッパへ渡り、冬に咲く東洋の神秘的な花として世界中を驚かせました。
2. 「バラや牡丹」に似ているのは、なぜ?
八重咲きのサザンカを見ると「バラや牡丹の親戚かな?」と思ってしまいますが、実は系統は全く別物。
- サザンカ: ツバキ科(ツバキの親戚)
- 牡丹: ボタン科(シャクヤクの親戚)
- バラ: バラ科(サクラやウメの親戚) 系統は違えど、それぞれが美しさを追求した結果、似たような豪華な姿になった……。自然界の不思議な「偶然の美」ですね。
3. ツバキとの見分け方は「散り際」にあり
よく似たツバキとの一番の違いは、その散り方にあります。
- ツバキ: 花ごと「ポトリ」と落ちる。
- サザンカ: 花びらが「はらはら」と一枚ずつ舞い落ちる。 今回、地面に散った花びらがとても美しかったのは、サザンカならではの「散り際の美学」だったのです。
4. 漢字で書くと「山茶花」のナゾ
もともとは「山茶(さんさ)」、つまり山に生えるお茶の木という意味。それが「サンサカ」→「サザンカ」と呼び名が入れ替わって定着したと言われています。ちょっとした言葉のすれ違いから生まれた名前、なんだか愛らしいですね。
名前が分からなくても、その一輪が放つ光は本物。 皆さんも、この冬、自分だけの推しの一輪を探しに出かけてみませんか?
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