クリエイティブな世界を追求するのがアーティスト。でも、AIに席を奪われてしまうのか?
絵は洞窟壁画で始まった
絵画の歴史は洞窟の中から始まったといわれる。先史時代に洞窟の壁や天井に描かれていたものが残されている。もしかすると、人類は洞窟以外でも描いていたのではないか?ただ遺跡として残るにはそれだけの環境が必要。洞窟の中なら、雨風、紫外線から、描いたものが守られてきたのではと私は思います。
一番有名なのが「ラスコー洞窟の壁画」教科書にも掲載されているので多くの人に知られている。インドネシアのイノシシの壁画も世界最古の遺跡として発見されている。
世界のあちこちで描かれた洞窟壁画。目的は今の芸術と異なり、生きるための役割を担ってきたのではないかと考えられる。
その後、様々な歴史を持って、今日まで続いてきた。
その歴史には大きな変革が何度もあった。
例えば、絵具を画家が作る必要がなくなったチューブの発見。
写真の登場で、外で描かなくても、写真を撮って家で描ける。
そして、今やAIの進化で文字入力で絵が描けるようになった。
アーティストなんて不要?
そこで言われ始めたのは「アーティストなんて不要じゃない」
AIが文章を考え、AIに命じれば、絵が出来上がる。
たしかに!
しかし、AIがクリエイティブな世界を築くことができるのだろうか?
最初にイメージを考え、指示を出す人は、何者?
一番もとになる指示を出すのは誰?
どんなにAIが進化しようが、クリエイティブな世界を表現できるのは人間=アーティストではないだろうか?
AIはあくまでツール。水彩や油彩の絵の具や筆、版画の彫刻刀と同じ道具ではないだろうか。
ツールはどんどん進化している。テレビよりスマホ。馬🐎よりも自転車🚴、そして車🚗、飛行機✈️へと、時代とともにツールは変革の道を歩んでいる。
人間の考え方も同じように変化していいのでは。
いつまでも同じ考え方を維持する必要はないはず。
だから、アーティストも消えるのではなく、さらなる発展をしていると評価し、価値を認識するのが素晴らしい人間脳ではないだろうか。
AIはステキな世界を育てる
私は長年、旅先で描き、それをデジタル化してきました。その作品をさらにAIでパワーアップする。
なんて素敵な世界でしょう。
洞窟壁画を描くことが生活のためだけでなく、喜びでもあった古代の人々。絵を描くことは人間を文明への導き、脳の発展にも多大に寄与したのではないだろうか。
これからの時代、「AIでさっと苦労なく描ける絵画」とAI絵画を価値のないものとして差別するのではなく、一つのアートの世界と認めるべきだと思う。
AI絵画などさっとできて簡単さ!という人に一言。
元の絵や創造の泉は国内、海外を見聞し、日々イメージを作り出す脳の働きがあってこその作品。その裏には大変な努力があったからこそできる。
油彩でのチューブの発見で印象派が生まれ、現代で人気を得ているように、あと100年過ぎれば、AI絵画も評価が上がるのでは。
ChatGPTアプリにいろいろ命じて、ぜひご自分の絵をえがいてみてください。どんなに難しいかを体験できるはずです。
💑アナログで描いた作品

💑デジタルに変化させ、AIで仕上げた作品

なるほどね! と唸ってしまったはずです。
もちろん、元の絵にいろいろ注文を文字で指示。例えば、白いマーガレットやチューリップを描き加えて欲しいと(笑)
文字だけではこの絵は生まれません。描き手のクリエイティブがあったから表現できた作品です。
結論:アーティストはたくましく生き残ります。人間世界からクリエイティブは消失しません。人間としての尊厳を忘れず、楽しく、たくましく、生きていきましょう。ハッピーライフです。