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写真の旅:京都の紅葉(2)

京都の秋といえば、燃えるような紅葉のイメージ。京都の写真旅第二弾として、東山・伏見エリアの紅葉名所をご案内します。京都の歴史と自然のハーモニー、そして訪れる人々を魅了する美しい紅葉の秘密を写真と共に紐解きます。ぜひご堪能ください。

写真術:紅葉風景の撮り方

Mr.Soutan:上手に撮るコツ

①リフレクションを撮る
②構図確保の習慣化
③タイムスケジュールを作る
④周囲の人々への配慮

東山伏見地区

京都で特に人気の高い東山・伏見エリアの紅葉名所。観光客も多い中でシャッターチャンスを見つけるのは一苦労。しかし、そんな苦労など軽いと思えたのは、写真を撮りながら、実際に京都を歩いて、感動したからです。この感動を皆様にこのブログを通じて、お伝えできたらと願ってます。

「そうだ!京都へ行こう
」そう思って頂けたら幸いです。

1.東寺(とうじ)

京都駅から歩いて行ける真言宗総本山のお寺。国宝の五重塔は、京都のシンボル。額装して最初にお披露目します。

1.東寺(とうじ)
photo by Mr.Soutan

東寺の五重塔は、空海が西暦826年に築き始め、完成したのは、空海没後の西暦883年頃。しかし、その後、落雷などで4度焼失し、現存の五重塔は、西暦1644年、江戸幕府3代将軍である徳川家光の寄進によって再建された五代目高さ55メートル、木造建築物としては日本一の高さを誇り、国宝に指定されている。

1.東寺(とうじ)庭全景
photo by Mr.Soutan

①リフレクションを撮る

京都は静寂な沼を配置する庭園が多い。その沼はリフレクション(映り込み・反映)を意図して作庭しているので、撮影スポットには最適な環境!

広大な境内には悠久の時を経た池があり、春は不二桜、秋には色とりどりの紅葉が池に映り込み、人々の目を楽しませてくれる。

東寺(とうじ)3 沼に反映
photo by Mr.Soutan

ちなみに毎月21日には弘法市(骨董市)が開催され、多くの人で賑わう。何かいいものを発見できるかも。

2.東福寺(とうふくじ)

臨済宗東福寺派の大本山。通天橋から眺める「洗玉澗(せんぎょくかん)」の紅葉は圧巻の一言。渓谷一面が赤や黄色に染まり、息をのむような美しさ、価値ある絶景。でも、あまりの混雑でゆとりをもって撮影出来なかったのは残念!

東福寺
photo by Mr.Soutan

通天橋の名の由来は「天に通ずる」と言われるほど、その眺望の素晴らしさは際立っている。

東福寺2
photo by Mr.Soutan

紅葉の美しさを額に入れて、さらに楽しんでみた。

東福寺3 紅葉を額に入れて
photo by Mr.Soutan

3.伏見稲荷(ふしみいなり)

伏見稲荷は商売繁昌・五穀豊穣の神様として有名。

3.伏見稲荷(ふしみいなり)
photo by Mr.Soutan

この伏見稲荷大社の千本鳥居や奥の院周辺のもみじやカエデは実に美しい!あちこちに置かれた狐の像と共に紅葉を眺めてください。スマホの横長画面で撮影するのも最適ポイントです。

4.東本願寺(ひがしほんがんじ)

真宗大谷派の本山。世界最大級の木造建築である御影堂が有名。広大な境内は秋にはイチョウやモミジが色づき、厳かな雰囲気の中で紅葉を楽しめます。特に、御影堂前の大イチョウは圧巻。

4.東本願寺(ひがしほんがんじ)
photo by Mr.Soutan

東本願寺の門前には、老舗やお店が多く、紅葉散策の後に立ち寄るのもお勧め。すてきなお土産が見つかるかもしれません。

②構図確保の習慣化

御影堂と大イチョウを撮る。
構図は黄金比を意識して撮影。カメラを構えるときは必ず、主役は何かを選び、次にそれを生かす構図はどうすればいいかを考える習慣が大切。

5.清水寺(きよみずでら)

京都を代表する寺院。ユネスコ世界遺産に登録されている。清水の舞台は、釘を一本も使わずに組み上げられている緻密な構造。

清水の舞台からの飛び降りは、江戸時代に大流行した。生還率は85%と意外に高かったという記録がある。(今はもちろん禁止されている)

5.清水寺(きよみずでら)
photo by Mr.Soutan

清水の舞台から眺める錦雲渓の紅葉は息を飲むほどの絶景。でも飛び降りないでください。命は大切にしましょう!

5.清水寺(きよみずでら)遠景を眺めて
photo by Mr.Soutan

6.南禅寺(なんぜんじ)

臨済宗南禅寺派の大本山。荘厳な三門は「絶景かな、絶景かな」という石川五右衛門のセリフで有名。寺院を代表する正門です。

6.南禅寺
photo by Mr.Soutan

水路閣(すいろかく)と呼ばれるレトロなレンガ造りの水道橋
琵琶湖の水を京都市内に供給するために明治時代に作られたもので、現在も現役で使われている。写真映えが期待できる。

photo by Mr.Soutan

7.永観堂(えいかんどう)

浄土宗西山禅林寺派の総本山。「モミジの永観堂」と呼ばれるほど、紅葉の名所として有名。

7.永観堂(えいかんどう)
photo by Mr.Soutan

③タイムスケジュールを作る

京都は写真スポットが多い。いい写真を撮りたいと思うなら、まず、タイムスケジュールを作ることをお勧めします。その際、下記の京都の基本的な原則を知っていると便利。
午前中は、太陽が東から昇るため、京都市の嵯峨野・嵐山(西側)が順光になりやすい。
午後は、太陽が西に傾くため、京都市の東山(東側)が順光になりやすい。
※もちろん、季節や時間帯、具体的な撮影スポットの向きによっても最適な光の状態は変わる。

約3,000本ものモミジが境内を彩り、人々を迎えてくれる。

7.永観堂(えいかんどう)2
photo by Mr.Soutan

8.渉成園(しょうせいえん)

東本願寺の飛地境内に位置する庭園。徳川家光から寄進された土地に作られた、池泉回遊式の美しい庭園。秋にはカエデやモミジ、イチョウが色づき、池に映り込む。

8.渉成園(しょうせいえん)
photo by Mr.Soutan

作庭は石川丈山小堀遠州など、当時の著名な庭師が関わった。

8.渉成園(しょうせいえん)石垣
photo by Mr.Soutan

歴史と文明の象徴的な石垣。額にいれてアートとして飾りたい。

8.渉成園(しょうせいえん)石のアート
photo by Mr.Soutan

9.将軍塚(しょうぐんづか)

青蓮院の飛地境内、標高220メートルの高台にある。桓武天皇が平安京遷都の際、都の鎮護のために土で将軍の像を作り、埋めたことが名の由来。当時、桓武天皇は東北の蝦夷征伐を願い、その期待に応えたのが坂上田村麻呂。それで将軍とは坂上田村麻呂を指しているのではないかと伝えられている。

9.将軍塚(しょうぐんづか)
photo by Mr.Soutan

④周囲の人々への配慮

秋の紅葉の時期はとにかく混雑するのが京都。カメラを手にした人々が写真スポットを占有して他の人々の存在を忘れてしまっているのを何度も目にした。世界は自分だけのものではないということを思い出してほしい。

かつて清水寺の舞台に似せて造られたと言われる大舞台。

9.将軍塚(しょうぐんづか)
photo by Mr.Soutan

夜間にはライトアップも行われ、宝石を散りばめたような夜景と紅葉のコントラストが楽しめる。

10.相国寺(しょうこくじ)

臨済宗相国寺派の大本山。とても格式高い寺院で、金閣寺銀閣寺相国寺末寺の位置づけです。

10.相国寺(しょうこくじ)
photo by Mr.Soutan

秋にはイチョウの黄色が美しく、また方丈庭園法堂周辺のモミジも風情がある。通常は非公開。しかし、紅葉の時期に、特別公開されることもあるので、お楽しみに!下記のリンク先で確認できます。(クリックすると開きます)
相国寺のホームページ

10.相国寺(しょうこくじ)紅葉
photo by Mr.Soutan

11.醍醐寺(だいごじ)

真言宗醍醐派の総本山。世界遺産にも登録されている。弁天堂周辺の紅葉は息をのむほどの美しさ。また弁天池に映る紅葉は「鏡紅葉」と呼ばれ、実に魅惑的です。

11.醍醐寺(だいごじ)
photo by Mr.Soutan

国宝の五重塔は、京都府下で最古の木造建築物。千年以上の時を超えても創建当時の姿そのまま。落雷や戦火を免れた奇跡の塔といわれる。一階には「真言八祖像」と呼ばれる壁画があり、これは国宝指定されている。(普段は非公開、特別拝観にのみ公開)

11.醍醐寺(だいごじ)の五重塔
photo by Mr.Soutan

三宝院の庭園は、秀吉が花見のために自ら設計したと言われる。国の特別史跡・特別名勝に指定されている。

11.醍醐寺(だいごじ)庭園
photo by Mr.Soutan

京都の紅葉:天才造園家

日本の庭園は、ただ自然を模倣するだけでなく、哲学や宗教観、美意識を表現する芸術。それを形にした作庭家をご紹介します。

天才造園家の作庭した作品
photo by Mr.Soutan

①夢窓疎石(むそう そせき)

夢窓疎石は、鎌倉時代末期から室町時代初期にかけて活躍した臨済宗の禅僧。彼は「禅の思想を庭園で表現する」ことを得意とし、日本の枯山水庭園の基礎を築いた人物です。

特徴は、禅の精神性、宇宙観を表現した庭が多い。石や砂、苔といった素材を巧みに用い、水の流れや山の姿を象徴的に表現。自然の美しさを尊重しつつ、そこに哲学的な深みを加え、見る者に瞑想的な時間を呼び起こす。

代表作として、西芳寺(苔寺)庭園、天龍寺庭園などの借景庭園などが挙げられる。その他、約20前後の作品が残されている。

②石川丈山(いしかわ じょうざん)

石川丈山(いしかわ じょうざん)は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した武将、儒学者、漢詩人、そして作庭家として有名です。

特徴は、武骨ではなく、雅な趣きや哲学的な思想が込められた文人の庭であり、中国風の要素を取り入れた唐様庭園。特に、サツキの刈り込みで中国の山並みを見立てるなどの手法が得意だったようです。また、派手さよりも、静けさの中にも趣のある、思索的な空間を重んじ、散策することで、詩の世界に入り込んだかのような感覚を体験できる。

彼の作庭して庭は、渉成園、詩仙堂、酬恩庵(一休寺)、蓮華寺などがある。石川丈山は、単なる庭師というよりも、彼の持つ豊かな教養と美意識が、それぞれの庭園に深く反映されている。

石川丈山は、単なる庭師というよりも、彼の持つ豊かな教養と美意識が、それぞれの庭園に深く反映されています。彼の作庭は、数としては少ないけれど、日本の庭園史において独特の存在感を放っています。

③小堀遠州(こぼり えんしゅう)

江戸時代初期の武将、茶人、そして作庭家としても高名な人物。彼は「綺麗さび(きれいさび)」という独自の美意識を追求し、洗練された庭園を作り上げた。

特徴は、侘び・寂びの精神を基調としつつも、そこに明るさや華やかさ、洗練された美しさを加味。見る角度によって表情を変える工夫を石や水、植栽などを計算しながら、しかも茶室との一体感を考慮し、配置した。

代表作には、大徳寺の孤篷庵庭園、南禅寺 金地院庭園(力強い石組と簡潔な構成が特徴)など、禅の精神と武家文化の融合された庭がある。彼が関わったとされる庭は58件。しかし、後世に「遠州好み」として作られたものが多々あるので、議論の余地があるそうです。

④重森三玲(しげもり みれい)

昭和時代に活躍した作庭家。「永遠のモダン」と称される独創的な庭園を数多く生み出した。彼は、伝統的な作庭技術を深く学びながらも、現代的な感性で、抽象芸術のような庭園を築いた。

特徴は、力強く幾何学的な石組と、直線や曲線を大胆に使った砂紋、見る者に強い感銘を与える作風。生涯で約200以上の作庭を手掛けたそうです。特に、東福寺 方丈庭園や松尾大社庭園がアート作品として有名。日本の近代作庭史において極めて重要な存在といえる人物です。

⑤龍安寺の作庭者(作者不詳)

最後に龍安寺の石庭。世界的に有名でありながら、作者は不明。しかし、そのミニマルな美しさは圧巻!その庭が持つ普遍的な魅力と、見る者に多様な解釈を促す奥深さから、作庭の天才が関わったと推察される。

特徴は、白い砂地に15個の石が配置された枯山水庭園。禅の精神を極限まで凝縮したような、抽象的で哲学的な庭。見る者の心境によって様々に解釈できる「余白の美」が最大の魅力。日本の美意識を象徴する存在です。

なぜ京都の紅葉はかくも美しいか?

photo by Mr.Soutan

天才的な作庭家たちは、各々の時代において、自然観や宗教観、美意識を庭園という形で表現し、後世に多大な影響を与えた。

彼らが生み出した設計図と、何世紀にもわたり、その美しさを守り、磨き上げてきた名もなき有能な庭師たちの絶え間ない努力。

この両者があってこそ、私たちが今日、目にしている京都の奇跡的な紅葉がある。

彼らの途方もない情熱と労力、そして自然への深い敬意がなければ、今の京都の紅葉は存在しなかったといえよう。

なぜ京都の紅葉はかくも美しいのか?

答えをまとめてみました。
文化、自然、歴史、そしてそれを維持する人的環境があったからこそ、京都の美しい紅葉が存在する。

また、個人的な意見ですが、豊臣秀吉の功績も大きいと思う。応仁の乱による壊滅的な状態だった京都を秀吉はわずか10数年で、近世都市として復興させ、現在の京都の原型を作り上げ、「京都の恩人」として今も愛されていることから推し量れる。

また、江戸幕府が朝廷を敬い、天皇の生活拠点である京都を庇護したこと。さらに第二次世界大戦で原爆投下の候補地だった京都を最後まで守った人々の心が京都の存在価値を高めているのではないだろうか。

京都の奥深さは二回のブログではとても語りつくせません。またいつか続きのブログを発信したいと願っています。今年最後のブログをご拝読頂き深くお礼申し上げます。

このブログは来年も毎月1日と15日に更新します。2026年も皆様のご来訪お待ちしてます。

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今年最後のお買い物は楽天で!来年もお買い物の情報をお届けします。お楽しみに!

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ご愛読心から感謝します。来年もお越しをお待ちしてます。

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写真の旅:京都の紅葉(1)

秋になると生きるための活力をもとめて旅に出たくなる。
「そうだ!京都に行こう!」
「美しいもみじを見たい!」

そんなあなたに京都の紅葉スポットをこのブログでご案内します。京都の秋の美しさをもとめて、さあ、出発進行!

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嵐山・嵯峨野を歩く

写真術:紅葉風景の撮り方

Mr.Soutan:上手に撮るコツ

①光を味方にする
②構図の工夫
③リフレクションを狙う
④安全とマナーを守る

1 渡月橋(とげつきょう)

嵐山の顔、絵になる一枚を!

1 渡月橋(とげつきょう)
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誰もが一度は目にしたことがある、あの絶景!渡月橋を渡ると、まるで時代劇の中にタイムスリップしたかのような気分になる。春の桜、夏の青葉、秋の紅葉、冬の雪景色。どの季節に訪れても、渡月橋は最高のフォトスポットです。

2 宝厳院(ほうごんいん)

嵐山の隠れた絶景庭園!

2 宝厳院(ほうごんいん)
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応永年間(室町時代)に夢窓疎石(むそうそせき)の法孫によって創建されたが、度重なる火災で荒廃。明治以降に再建された。

天龍寺の塔頭の中でも、特に美しいと評判の宝厳院。普段は閉ざされているこの秘境が、特別公開の時だけ私達の前に姿を現す。

①光を味方にする

様々な種類のもみじが彩りを深めている。
なんて幻想的なんだろう。

2 宝厳院(ほうごんいん)2
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庭園の名前は「獅子吼の庭」。心に迷いのある人が、ここで庭を眺めると煩悩が消えるそうです。ぜひお試しあれ!

2 宝厳院(ほうごんいん)美しきもみじ
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都会の喧騒を忘れ、美しさに浸る贅沢な時間を過ごせますよ。

3 常寂光寺(じょうじゃっこうじ)

嵯峨野の小倉山中腹にある日蓮宗のお寺。山門をくぐると、苔むした参道と竹林が続き、境内からは京都市内を一望できる。

3 常寂光寺(じょうじゃっこうじ)
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平安時代に藤原定家が「小倉百人一首」を編纂した小倉山荘の跡に近いとされ、紅葉の名所としても有名です。

②構図の工夫 1

下から見上げるダイナミックな視点。
3点透視図法を意識した構図。

3 常寂光寺(じょうじゃっこうじ)
構図の工夫
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嵯峨野の竹林の奥に佇む、紅葉の隠れ里!特に秋の紅葉の時期は、境内のどこを切り取っても絵になる風景。歩くだけで心が洗われ、幸せ気分が倍増。

もしかしたら、ここで藤原定家が百人一首を考えていたかも……なんてね。

4 大河内山荘(おおこうちさんそう)

昭和の名優、大河内傳次郎氏の別荘。

4 大河内山荘(おおこうちさんそう)
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映画出演料を投じ、約30年かけて作り上げた、広大な回遊式庭園を持つ別荘。小倉山の斜面を利用し、四季折々の美しさを楽しめるように造られている。国の文化財にも指定されている。

4 大河内山荘(おおこうちさんそう)2 建物
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あの時代劇スター、大河内傳次郎の情熱の結晶。俳優人生をかけて作り上げた、まさに圧巻の紅葉!

4 大河内山荘(おおこうちさんそう)紅葉のアップ
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美しい庭園や京都の遠景を眺めながら一服する贅沢な時間も、この山荘の魅力。入園料は抹茶とお菓子付きです!

この庭園の最大の魅力は嵐山を借景とした回遊式庭園で、東に比叡山、西に嵐山・保津峡を望めることです。
これを設計したのは、大河内傳次郎ご自身。もちろん、建築は笛吹嘉一郎氏、作庭は広瀬利兵衛氏の協力、アドバイスを頂いたものの、主導的な役割は大河内傳次郎だったそうです。この山荘は、彼の情熱と美意識がつまった作品。映画という見える美に対し、消えることのない美、永遠の美を追求した集大成作品。

もう一度行きたくなりました!

4 大河内山荘(おおこうちさんそう)京都の遠景
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5 二尊院(にそんいん)

小倉山の中腹にある天台宗のお寺。珍しい二つの如来様が祀られていることから、この名前がついている。穏やかで優し気な表情の仏像を拝むと、心がホッと落ち着きますよ。

5 二尊院(にそんいん)門
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秋の京都で紅葉を見るなら絶対に外せないのが二尊院!参道がモミジのトンネル。まるで紅葉のタイムマシンの中のような気分。

5 二尊院(にそんいん) もみじのトンネル
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6 神護寺(じんごじ)

高雄山の中腹に位置する真言宗のお寺。平安時代初期に、和気清麻呂(わけのきよまろ)によって創建された。紅葉の名所としても有名。「高雄の紅葉」といえば神護寺を指すことが多い。

6 神護寺(じんごじ)
photo by Mr.Soutan

京都駅から少し離れた高雄の山奥に、密教の祖・空海が最初に住んだお寺、それがこの神護寺です。

石段がかなりきついけど、その先の絶景は格別!

②構図の工夫 2

高い場所から下を見下ろす俯瞰図、鳥観図ともいわれる構図。これも3点透視図法を意識して撮影。躍動感が表現できる。

6 神護寺(じんごじ)
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長〜い石段(約350段!)は、朝のウォーキングで鍛えた足でも正直きつい。でも、登り切った時の達成感と、目の前に広がる景色は、その苦労を一瞬で忘れさせてくれた!

6 神護寺(じんごじ)ホッと一息。美しい眺めの中でお茶しよう。
photo by Mr.Soutan

山全体が紅葉で染まり、境内が赤や黄色のグラデーションに包まれる。京都の紅葉の中でもトップクラスの美しさ。それをお茶を飲みながらゆっくり味わう気分は最高。

7 高山寺(こうさんじ)

高雄山の奥、栂尾山(とがのおさん)にある真言宗のお寺。奈良時代に創建されて、世界遺産にも登録されている。国宝「鳥獣人物戯画」の所蔵寺院としても有名です。

7 高山寺(こうさんじ)
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高山寺は、日本でお茶が最初に栽培された場所の一つ。

7 高山寺(こうさんじ)庭園
photo by Mr.Soutan

とても静かで落ち着いた雰囲気。苔むした庭園に光が差し込む様子は、神秘的で都会の疲れを吹き飛ばしてくれます。

8 金閣寺(鹿苑寺)

京都市北区にある臨済宗相国寺派の禅寺。実は将軍が引退後に贅沢三昧をするために作った別荘!義満の権力と美意識が詰まっていたが、1950年に放火で焼失し、1955年に再建された。

③リフレクションを狙う

金閣寺の姿が前面の沼にリフレクションする。つまり、写り込む(反映)。その効果で美しい風景が倍増する。撮影ポイントとして最高!

8 金閣寺(鹿苑寺)
photo by Mr.Soutan

テレビや写真で見るよりも、実物の金閣寺はもっと輝いている。そのまばゆい光景は、一見の価値あり!庭園も素晴らしい。

美しいグラデーションで目と心を楽しませてくれる。

8 金閣寺(鹿苑寺)の美しいもみじ
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9 二条城(にじょうじょう)

京都市中京区にある徳川家康が築城した平城。江戸幕府の京都における拠点。徳川将軍家が上洛する際の宿所として使われた。
幕末、15代将軍徳川慶喜が「大政奉還」を行った舞台としても有名です。

9 二条城(にじょうじょう)
photo by Mr.Soutan

京都のど真ん中に、どっしりとしたお城があるなんて!
徳川家康が築き、将軍が京都を訪れた際に使われた、まさに将軍様の威厳が詰まった平城。自分の足と目で歴史を体現できる。

9 二条城(にじょうじょう)庭園
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豪華絢爛な障壁画だけでなく、趣のある庭園も必見です。

10 保津峡(ほづきょう)

嵐山のさらに上流、亀岡市から嵐山にかけて桂川(保津川)が流れる渓谷。古くから丹波地方と京都を結ぶ水運のかなめ。

10 保津峡(ほづきょう)
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京都にこんな大自然があったなんて!気分転換にもぴったり。

10 保津峡(ほづきょう)
photo by Mr.Soutan

保津川下り(舟下り)や嵯峨野トロッコ列車が観光スポット。

④安全とマナーを守る

舟下りなどバランスを崩すと事故の元。足元の安全、重心移動など、マナーや安全を守ろう。

10 保津峡(ほづきょう)
photo by Mr.Soutan

お寺や神社だけが京都じゃない!
保津峡では、京都の雄大な自然の顔を見ることができる。

グルメも充実!

歩き疲れたら、美味しいものはいかがですか?
湯豆腐や京料理はもちろん、おしゃれなカフェやスイーツのお店もたくさんあるので、一休みしよう。

四季折々の美しさ

桜、新緑、紅葉、雪。どの季節に訪れても、全く異なる表情を見せてくれるのが嵐山の魅力。渡月橋周辺にはお土産屋さんが沢山並んでいますよ。

京都の四季折々の美しさ
photo by Mr.Soutan

なぜ京都の紅葉は美しいのか?

京都の紅葉が特別に美しいと感じられるのは、単に木々が色づくだけではない、いくつかの要因が複合的に絡み合っているから。

①借景(しゃっけい)を活かした庭園美と建築物との調和

緻密に計算された庭園設計: 京都のお寺や庭園の多くは、古くから紅葉が美しく見えるように植栽され、その配置も緻密に計算されている。また、庭園の木々と背景の山々が一体となって、途方もないスケールの紅葉の絵巻を作り出しているから。

②歴史と文化が育んだ「見せるための紅葉」

京都の多くの寺社は、平安時代や室町時代から貴族や武将たちが別荘を構え、四季折々の美を愛でてきた場所。美しさを最大限に引き出すために、専門の庭師を抱え、長い年月をかけて木々を育て、手入れをしてきた歴史があるから。

③適度な気候と土壌

京都は盆地特有の気候で、夏は暑く、冬は冷え込む。特に、秋から冬にかけての昼夜の寒暖差が大きいことが、モミジなどの落葉樹が鮮やかに色づくための重要な条件をクリヤーしている。さらに、適度な降水量と、紅葉する木々が育ちやすい土壌環境が、京都の美しい紅葉を支えているから。

④多様な種類のモミジ

京都の庭園には、一般的に「モミジ」と総称されるカエデ科の植物でも、イロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジなど、多種多様な品種が植えられている。これらの品種がそれぞれ異なるタイミングや色合いで色づくことで、一箇所で多様な色彩のグラデーションを楽しむことができるから。

⑤伝統的な演出と視覚効果

額縁の紅葉(窓や扉から切り取られた絵画のような景色)
紅葉の絨毯(散り紅葉が地面を赤や黄色に染める)
夜間のライトアップ(幻想的な世界を創出)
これらの複合的な演出により、京都の紅葉は単なる自然現象を超え、文化と歴史、そして人々の美意識が凝縮された、唯一無二の芸術作品として私たちの心を感動させているから。

⑥あなたを出迎えてくれる美しき舞妓さん

もみじや桜をモチーフにした髪飾りや着物姿はまさに伝統の美そのもの。ムービングアートとして京都の町を彩っているから。

あなたを出迎えてくれる美しき舞妓さん
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見どころ満載の京都の旅を楽しんでください。

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秋の尾瀬の美を撮る

秋色の尾瀬は、都会で疲れた心を優しく解きほぐす魔法使い。心奪われる秋の尾瀬、燃えるような赤や黄色に染まった木々、草紅葉の絨毯、全てが特別な存在感で歓迎してくれます。

贅沢で穏やかな時間を過ごす

秋色の尾瀬の美
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尾瀬の魅力

開放的で、心に安らぎを与えてくれる。

空と自分が一体になったような、自然界とのつながりが感じられる。遠くに見える空が自分の頭上に続いていると思える。時の流れを忘れさせてくれる。

開放的で、心に安らぎを与えてくれる。
photo by Mr. Soutan

Mr.Soutan写真術講座

Mr.Soutan写真術:3つのコツ

① 尾瀬の風景はパノラマが最適

② 一点を強調、フォーカスする

③ リフレクションにチャレンジ

秋の装いでお出迎え

美しい秋色絨毯

① 尾瀬の風景はパノラマが最適

前景の草紅葉と中景に広がる木々の紅葉、遠景の山並みをバランスよく配置。しかも、登山客を入れることで、ここは尾瀬と主張できる。

尾瀬の風景はパノラマ構図が最適
photo by Mr. Soutan

尾瀬の湿地帯はおよそ8000年の歴史がある。長い年月をかけて今の広い湿地帯が形成された。この貴重な空間を人類の身勝手で破壊してはいけない。写真を撮りながらそんなことを思った。

ナナカマドの紅葉

ナナカマドは6月から7月にかけて白い愛らしい花を枝先に咲かせる。アジサイの一種かなと思うぐらい形が似ている。そして、秋、9月頃から、あの強烈な赤い実が人目を惹き始める。
だが、美味しそうなこの赤い実を食べてはいけない。ソルビン酸が入っているため、腐らないが、多少痺れる。しわしわになってやっと小鳥も食べ始める。果樹酒として実を利用するのはOK。

北海道に行った時、函館で見た記憶があるが、尾瀬の沼山峠で多く見られる。

ナナカマド
photo by Mr. Soutan

ナナカマドの名前の由来は「七回かまどに入れても燃えない」とされているが、尾瀬のビジターセンターのスタッフさんの話では「とてもよく燃えますよ」との返答だった。
「しっかり乾燥させれば、ストーブでよく燃えて、しかも長持ちしますよ」と答えてくれた。

確かに乾燥が不十分な生木の状態では、火をつけようとしても、硬く、緻密で火はすぐにつかない。それで昔の人はナナカマドと名付けたのかもしれない。適切に乾燥させたナナカマドは実は硬いゆえに火持ちがよく、安定した火力を維持できる。

9月末の尾瀬はすでに冬の寒さが忍び寄ってきて、夜はストーブが必要になる。ナナカマドは大切な燃料。カメラの被写体だけの存在ではないと苦笑いした。

美しく輝くナナカマド、でも超まずい!

ナナカマドにフォーカスして、背後はぼかす。ナナカマドの実の美しさを最高に表現できた宝石のような一枚。

ナナカマド
photo by Mr. Soutan

ナナカマドの花言葉は「慎重、賢明、用心」バラ科の落葉高木で樺太や北海道などの寒冷地を好む。秋の木の実で一番まずい。といっても食べたことがない。もちろん北海道の民宿のおかみさんに聞いた話。子供には絶対食べさせないと強調していた。

「でも」とおかみさん。「私にはいいかも。ダイエットできるから」と笑顔で話してくれた。死ぬほどの毒ではないようだ。

シラカンバとダケカンバの違い

白樺(シラカンバ)とダケカンバ

白樺(シラカンバ)とダケカンバの違いは、白樺の樹皮は白っぽく、あまりめくれない。だが、ダケカンバの樹皮は肌色っぽく、ペラペラとよく剥ける。
それから、一番の違いは標高差。約1500mが境界線。低いところは白樺(シラカンバ)、高いところはダケカンバ。ただし、尾瀬では両者が入り組んでいる。

シラカンバをフォーカスした構図
photo by Mr. Soutan

② 一点を強調、フォーカスする

美しい白樺(シラカンバ)をフォーカスした構図。秋の尾瀬の風景を背景に、前景左側に白樺を配置する。こんな構図にも勇気を持ってチャレンジしよう。しかも、ローアングルで、前景の紅葉と白樺を撮り、遠近感をより表現する。

リフレクション写真

尾瀬沼のリフレクションとは、風のない静かな日の尾瀬沼が、鏡のように周囲の風景を映し出す現象をいう。
空の青さ、雲の白さ、雄大な燧ケ岳や周囲の木々、秋の紅葉などの映り込みを撮影した写真。
180度回転した風景、いや、上下反転したもう一つの風景。
写真好きの人間には、これぞまさにグッドタイミング!

尾瀬に行ったら、必ず水面を見て、そこにリフレクション風景があるかどうか確かめよう。チャンスは現場に行ってつかもう。

③ リフレクションにチャレンジ

リフレクションとは、風のない日の水面が、鏡のように周囲の風景を映し出す現象をいう。
美しいリフレクションに出会ったときの感動は言葉で言い表せない。水面は宝の山かも。

リフレクション1

リフレクション1
photo by Mr. Soutan

リフレクション2

リフレクション2
photo by Mr. Soutan

これからも美しいリフレクションを見つける旅を続けよう。

いいねが取れる写真スポット

水面に映る空と雲と燧ケ岳

尾瀬沼に美しく反映する秋の風景

尾瀬の魅力は、単なる風景の美ではなく、そこに息づく自然の力強い生命力。それはまた来ようと思わせる特別な場所だから。

尾瀬沼に美しく反映する秋の風景
photo by Mr. Soutan

草紅葉のカーペット

雄大な燧ケ岳の姿は尾瀬を象徴する

足元の草木が色づき、まるで豪華なカーペットのよう。さらに中景の尾瀬沼、遠くの燧ケ岳(標高2,356m)がより奥行き感を与えてくれる。この一枚の写真は私の心の永遠の記念品。

草紅葉のカーペット
遠くの燧ケ岳が風景に奥行きを与えてくれる。
photo by Mr. Soutan

湖面に反映する紅葉

絵葉書にしたいHoliday Memories

湖面に反映する紅葉の美しさ。 1枚の絵葉書にしたいスポット。秋色のハーモニーを奏でているような自然豊かな風景。この一枚の写真を見るだけで幸せを感じる。

面に反映する紅葉の美しさ。Holiday Memories
photo by Mr. Soutan

秋の尾瀬の注意点

秋は人の賑わいも終わり、ゆったりした登山が楽しめる。でも、注意も必要です。

天気と服装

秋の尾瀬は朝晩の寒暖差が大きいので、重ね着ができる服装が大切。できたら、防寒、防風ができるアウター、インナーは吸湿速乾性のもの。靴は歩きなれた登山用の靴。

途中であったご婦人。つま先が割れてパカパカしている。それでは下山はムリ。持っていたゴムひもを渡し、応急措置で山小屋まで行って、何か対策をしてもらってくださいと別れた。

その方曰く、10年履いていなくて、靴箱に保管していた。数回しか履いていないので、まさか割れてしまうとはと嘆いていた。

登山靴は新品でも10年経過すると確実に劣化する。履いているかどうかではなく、空気中にあるだけで劣化する。必ず、登山靴は出発前に確認しておこう。一番大切な足元を守るため。

木道は滑りやすい

雨上がりの木道は滑りやすい。それでなくても人が沢山歩くため、木道は傷んでいる。
「滑って転んで大分県」などと冗談を言っている場合ではない。転倒は骨折の予備軍、捻挫も怖い。木道を歩いていれば、迷子にならないかもしれないが、ケガは防ぎようがない。
ゆっくり、マイペースで歩いて行こう。

木道は滑りやすい
photo by Mr. Soutan

靴や持ち物の準備

山に行くときは十分準備していこう。帽子、手袋、雨具、GPS、応急セット、バナナのような簡易食品、懐中電灯、ビニール袋、飲み物など。

体調管理

周囲の人との歩調を合わせるのは大切だが、ムリのないペースで歩く。熱があったら、すぐ引き返す。

山は美しい。しかし、自然はそう甘いものではない。簡単そうに見える尾瀬も実は危険がいっぱい。熊も周囲をうろうろしている。人間は大きな自然の中では実に弱い生き物。山では人間はとても無力だと自覚して登ろう。

その通り!
どこの世界にもリスクはあるが、リスク以上に感動があるのが尾瀬の魅力といえる。

毎月1日と15日に更新します。お楽しみに!

8月1日と9月1日の尾瀬のブログで使った写真をユーチューブで動画にしましたので、ご覧頂ければ幸いです。

[美しい尾瀬の写真ギャラリー]

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尾瀬の魅力の後は、楽天の魅力をご紹介します。
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