小石川植物園 新宿御苑 靖国神社
都会の喧騒を離れて。カルチャー&歴史をじっくり愉しむ大人の散策ルート3選
みなさん、こんにちは!前回の「アクティブ&水辺編」に続き、今回は東京桜巡りの【後半】をお届けします。
後半のテーマは、「カルチャー&歴史」。 一歩足を踏み入れると、そこは都会の真ん中とは思えない静寂と脈々と受け継がれてきた物語が広がる空間です。桜の美しさと共に、その場所が紡いできた歴史に想いを馳せる、大人の散策へとご案内します。
4. 小石川植物園
日本最古の植物園で、古典的な桜と自然の歴史に触れる
まず訪れたのは、文京区にある「小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)」です。

ここはどんな場所?(歴史と特色)
- いつから始まった?:貞享元年(1684年)に徳川幕府が作った「小石川御薬園」が前身で、日本で最も古い植物園です。340年以上の歴史があります。
- ここだけの特色:東京大学の研究施設でもあるため、一般的な公園とは一線を画す、学術的で手つかずの広大な自然が残っています。静かに、じっくりと木々と対話するように桜を楽しめるのが魅力です。
どんな桜が咲いている?
ソメイヨシノをはじめ、ヤマザクラの巨木や、美しい白やピンクの花を咲かせるシダレザクラ、サトザクラ(普賢象)など、珍しい品種など、多種多様なサクラが植栽されています。
サトザクラは八重桜の仲間です。美しいですね!

この場所のイチオシ・アピール!

ここは、桜単体だけでなく「古典的な風景と緑のコントラスト」が最大のアピールポイント。 歴史を感じさせる園内を歩いていると、まるでタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。混雑も比較的穏やかで、レトロな温室や古い石碑などを背景に、落ち着いたトーンの一枚を狙うのがおすすめです。
5. 新宿御苑
皇室ゆかりの庭園で、多様な桜が織りなす都内屈指の桜の名所。
大都会の新宿に奇跡的に存在する。(※休園日は毎週月曜日)

ここはどんな場所?(歴史と特色)
- いつから始まった?:江戸時代に信州高遠藩主・内藤家の江戸下屋敷だった土地で、明治39年(1906年)に皇室の庭園として誕生しました。
- ここだけの特色:広大な敷地に、イギリス風景式庭園、フランス式整形庭園、日本庭園が巧みに組み合わされています。どこを切り取っても絵になる、計算し尽くされた美しさが特色です。巨木が一本、桜の木々に囲まれて、凛と立つ姿は息をのむ美しさ。まるで昔のお殿様。
どんな桜が咲いている?

約70品種、約900本もの桜があります。ソメイヨシノが散った後も、イチヨウ(一葉)やカンザン(関山)といった、大ぶりで華やかな八重桜(ヤエザクラ)が次々と満開を迎えます。
この場所のイチオシ・アピール!

御苑のアピールポイントは、何と言っても「広大な空間と水面に映るアートフルな景色が生み出す、圧倒的な開放感と上品さ」。 桜のシーズンが2月のカンザクラから4月下旬までと、とても長いのも特徴です。訪れるたびに違う桜の表情に出会える、何度でも通いたくなる名庭園です。
6. 靖国神社
東京の春を告げる標本木。悲劇の歴史を超えて、平和への祈りを捧げる場所
最後にご紹介するのは、九段上にある「靖国神社」です。

ここはどんな場所?(歴史と特色)
- いつから始まった?:明治2年(1869年)、明治天皇の思し召しによって建てられた「東京招魂社」が始まりです。
- ここだけの特色:境内には、気象庁が東京の桜の開花を宣言するための「標本木(ソメイヨシノ)」があります。まさに、東京に春の訪れを告げる中心地です。
どんな桜が咲いている?
標本木をはじめ、境内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約400本の桜が植えられています。格式高い神社の建築と、淡い桜色の調和が非常に美しい場所です。
この場所のイチオシ・アピール!

厳かで美しい靖国神社拝殿

ニュースなどでその名を聞くことも多い場所ですが、境内に一歩足を踏み入れると、そこには凛とした静けさと、ただひたすらに美しい桜が広がっています。
靖国神社の参道中央にそびえ立つ大村益次郎の銅像。
彼がそこにいる理由とは何か?
答えは、彼が靖国神社の「生みの親」だから。

【撮影を終えて:私の想い】 時に政治的な文脈で語られることもある場所ですが、この神社に祀られているのは、国のために尊い命を捧げた、私たちと同じ一般の多くの先人たちです。 戦争という悲劇を二度と繰り返してはならない。だからこそ、今こうして平和な春を迎えられたことに感謝し、命を落とされた方々に静かに祈りを捧げる。
それは、時代を超えて私たちが大切に受け継ぐべき、とても尊い行為だと感じます。 若い世代の方々にも、桜の美しさを愛でると同時に、この場所が持つ「平和への祈り」の歴史と思いを、ぜひ肌で感じてみてほしいなと思います。 能楽堂の傍らでそっと咲く標本木を見上げながら、そんな静かな願いを込めてシャッターを切りました。
東京桜巡りを終えて
前後半にわたり、東京の桜名所6選をお届けしました。
アクティブに水辺で楽しむ春も、歴史の足跡を辿りながら祈りを込める春も、どちらも東京の桜が持つ大切な表情です。写真の奥にあるそれぞれの場所の物語を知ることで、いつもの桜が少し違って見えてくるかもしれません。
みなさんもぜひ、カメラを片手に、あなただけの特別な春の風景を探しに行ってみてくださいね。
写真コラム
桜を撮影するときに注意することは、背景、光の向き、風の動きです。また桜の透明感と立体感を表現するには、逆光や半逆光で撮ることで桜の花びらの透明感を演出できます。
アクセス方法
1. 小石川植物園
(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)
豊かな自然や歴史的な温室が魅力の広大な植物園です。
- 都営三田線「白山駅」(A1出口)から徒歩約10分
- 東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」(出入口1)から徒歩約15分
2. 新宿御苑
広大な敷地に日本庭園やイギリス形式の庭園などが広がる名園です。目的地(入り口)によって最寄り駅が少し変わります。
- 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」(出入口1・新宿門)から徒歩約5分
- 東京メトロ副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」(C1・C5出口・新宿門)から徒歩約5分
- JR・京王・小田急線「新宿駅」(南口・新宿門)から徒歩約10分
- JR中央・総武線「千駄ケ谷駅」(千駄ヶ谷門)から徒歩約5分
3. 靖国神社
大村益次郎の銅像がある本殿や、広い参道がある神社です。
- 東京メトロ半蔵門線・東西線・都営新宿線「九段下駅」(1番出口)から徒歩約5分
- JR中央・総武線・東京メトロ有楽町線・南北線・都営新宿線「市ケ谷駅」 から徒歩約10分
- JR中央・総武線・東京メトロ有楽町線・南北線・都営大江戸線「飯田橋駅」 から徒歩約10分
小さなポイント
- 靖国神社と新宿御苑:都営新宿線を使えば、靖国神社の最寄り「九段下駅」から新宿御苑に近い「新宿三丁目駅」まで約7分で移動できる。巡りやすいルートです。
東京の桜巡りをご覧頂きありがとうございます。
Copyright © 2027 taken the photos by Mr.Soutan. All Rights Reserved.
