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世界最古大賀ハスの写真

泥水を糧に美しい花を咲かせる蓮

世界最古の大賀ハス

世界最古の大賀ハスはクローン?

世界最古のハス

1951年、大賀一郎博士が、千葉市検見川にある東京大学検見川農場の落合遺跡で、2000年前の蓮の種を発掘。その種を元に発芽・開花させた蓮を大賀ハスと称している。

大賀博士は発掘した芽を開花させることに成功しただけでなく、国外内、惜しみなく分け与えた結果、現在、2000年前の蓮が世界中で美しい花を咲かせている。まさにハス・クローン

大賀ハスのスライドショーをお楽しみください!

観賞用ハスの栽培をする東大生

その後、観賞用蓮品種の研究が続けられ、2010年、西東京市の田無キャンパスに移設され、東大生態調和農学機構となり今日に至っている。

大賀ハスの写真集

田無キャンパスに移転する前年に、千葉市の検見川にあった東大緑地植物実験所で公開された際に、早朝からカメラを担いで撮影した大賀ハスの写真をごゆっくりご鑑賞ください。2000年前、同じように咲き誇っていたのではと想像するだけでわくわくしませんか。

写真術:蓮を美しく撮る3つのコツ

Mr.Soutanの写真術:蓮を美しく撮る3つのコツとは?

①蓮の花の開花は朝早いので早朝から撮影

②蓮の花は開花時期より、開花時間が大切

③構図の切り取り、視点、露出を変える

①蓮の花の開花は朝早いので早朝から撮影

深夜の一時頃からゆるみ出し、早朝7時~9時頃に全開。

深夜の一時頃からゆるみ出し、早朝7時~9時頃に全開。

腰を下ろし、花を見上げ、光と影を意識して撮る。

腰を下ろし、花を見上げ、光と影を意識して撮る。

葯(やく)の美しさを蝶になった気持ちで上から撮影。

葯(やく)の美しさを蝶になった気持ちで上から撮影。

花びらが全開するのは、7~8月中旬頃まで。しかも早朝。
全神経を集中し、シャッターを押す。

花びらが全開するのは、7~8月中旬頃まで。しかも早朝。
全神経を集中し、シャッターを押す。

②蓮の花は開花時期より、開花時間が大切

蓮の花の開花時間帯
日の出とともに咲き始め、7~9時頃に満開を迎え、9~10時を目安に花は蕾へと戻り始める。午後になると咲いている花はほとんどなく、翌日散ってしまう。美しい存在は薄命かも。

蓮の花の開花時間帯

細い茎に大きな花びら、風が吹くと揺れるため、ピンボケになってしまう。ピント(焦点)がピッタリ合う瞬間を待とう。

細い茎に大きな花びら、風が吹くと揺れるため、ピンボケになってしまう。ピント(焦点)がピッタリ合う瞬間を待とう

背景をぼかすことで、花びらの陰影や花びらの透明感を表現。

背景をぼかすことで、花びらの陰影や花びらの透明感を表現。

同じく背景をぼかし、花びらや葯(やく)の軽やかさを表現。

同じく背景をぼかし、花びらや葯(やく)の軽やかさを表現。

③構図の切り取り、視点、露出を変える

何を撮るか?撮る人のセンスも関係するが、その時しか得られない偶然性の出来事、チャンスを生かすのも大切。

何を撮るか?撮る人のセンスも関係するが、その時しか得られない偶然性の出来事、チャンスを生かすのも大切。

花びらが一枚一枚、まるで踊っているかのような柔軟性を表現。

花びらが一枚一枚、まるで踊っているかのような柔軟性を表現。

「これから一緒に咲こうね」と蕾を誘うような表情を表現。

「これから一緒に咲こうね」と蕾を誘うような表情を表現。

背景を深緑色にぼかすことで、白い花びらを一段と美しく表現。

背景を深緑色にぼかすことで、白い花びらを一段と美しく表現。

写真コラム:白黒からカラー

なぜローマの休日は白黒?

写真が白黒、テレビも映画も白黒。それが1935年にカラーフィルムが開発され、1941年には、日本初のカラーフィルムが発売された。

余談ですが、そのカラーフィルムの一番乗りは野口英雄博士だったそうです。黒いスーツの胸ポケットに黄色い花を挿して撮影。写真を撮られるのが大好きだったらしい。

その後、1981年にソニーから「マビカ」というカメラが発売されてから、フィルムからデジタル、そして、今のスマホ付きのカメラへとすごいスピードで変化し続けている。

そこで映画「ローマの休日がなぜ白黒か?」
とふと思った。
学生の頃、始めて映画館で見た時、オードリー・ヘプバーンの美しさに声も出なくなるほどびっくりした。
「美しい!こんな美人が世界にはいるんだ」
先日、久しぶりにビデオで鑑賞。自分でも驚いたが、カラー映画を見ている今の自分が、白黒映画に感激している。
白黒だからこそ美しく見える主人公、そしてローマの風景。

当時はすでにカラー映画が出ていた。「風と共に去りぬ」などはローマの休日より前の作品なのに総カラー。

なぜローマの休日は白黒?
調べてみると予算がなかったからという理由。ローマでの撮影となるとアメリカの映画会社としてはお金がかかりすぎる。
そのために白黒だったということらしい。
でも、本当に美しく、ヒロインを撮影し、ローマの魅力を再現している。カメラスタッフの技術力が当時の最高峰だったことも幸いしている。白黒映画、白黒写真。これからも残って欲しい。

付録の「白黒写真」

昭和40年代に学研の付録に「白黒写真」というのがあり、大いに理科への興味が湧いた。当時はカメラはとても高級で子供が持つことなど夢のような時代。しかし、撮影の基本が理解できる楽しい付録シリーズだった。
多分、それがもとで写真に関心を持った人々が多いと思う。

時代の進歩はとにかく速く、理解するどころか、ひたすら追いかけて走っている状態。しかし、写真がデジタルになって、そのためにパソコンが使えるようになったのは儲けもの。

人生、無駄な経験はないということです。

蓮の花言葉は「清らかな心」

蓮の花言葉は、「清らかな心」
ハスが泥の中から美しい花を咲かせる姿から付けられた花言葉と言われている。そして清らかな心は悟りの世界を表している。
即ち、蓮の花は仏教における最上の花として、悟りの世界を象徴する花となっている。

蓮は泥の中に根付いて水面上にきれいな花を咲かせる。
蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉もあるように、泥の中にありながら、まっすぐに茎を伸ばし、美しく咲く姿が、煩悩に溢れた俗世に染まらず、清らかに美しく生きる姿が悟りを開くことを目指す仏教の教えに通じる。

インドでは、インダス文明の頃から神聖化され、今は国花とし大切にされている。ちなみに呼び方は「ロータス」英語読み。

大賀ハス:クローン技術

大賀一郎博士にノーベル賞を!

大賀博士が2000年前のハスの種を見つけた場所は、千葉県検見川の落合遺跡。弥生時代の発掘現場、地下6メートルの場所。そこで発掘できたのはたった3粒。博士はその2粒の種を失敗。三度目の勝負をかけた3粒目が見事発芽、そして開花した。

実は博士、ハスの研究を始めてからすでに30年以上が経過していた。もっとも、ハスに興味を持ったのは子供の頃。近くの神社の池に咲いているハスに心を奪われた。それからの人生、全てハスに捧げた情熱が成功の要因だったといえる。

博士は学生たちの力を借りて、その種を増やし、欲しいという人々に分け与えた。そして今、2000年前のハスが全世界で花を開花し、人々を楽しませている。ハスのクローン技術は素晴らしい発展を遂げている。

ハスは古代において、花の美しさばかりでなく、生活の必需品だったに違いない。根や実に様々な薬効があり、食用としてもミネラルや食物繊維が沢山含まれている。

大賀博士は30年以上の研究の成果で、ハスの生態を熟知していた。だから、6mも深い発掘作業の中で、たった3粒を発見できた。一般人には考えられない非常識な行為。でも、博士は自分を信じて実行した。そして、世界最古のハスを発芽、開花させた。

1965年に82歳でこの世を去ってしまったが、たぶん、あの世でもハスの研究を続けているはず。

大賀博士の偉大な業績にノーベル賞を!
ぜひ記憶に留めて欲しい大賀ハス!

大賀ハスを撮影しながら、ハスだけでなく、様々な知識が得られる。やはり写真万歳。
毎月1日と15日に更新。お楽しみに☘️

ハスの写真を楽しんだ後は、ハスの商品がお勧め💑

ハスの花は鑑賞するだけでなく、美白効果もあるそうです。ハスの実は薬効成分、ハスの地下茎であるレンコンを食べると多分、美肌だけでなく体全体にいいかも。お勧めです。

手乗りハス 小舞妃 ポット苗


花ハス:中型品種(草丈)(肥料付)


ハスの実 1kg(胃腸機能を高め、疲労回復、むくみ予防他)


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上野東照宮牡丹苑の冬牡丹

徳川家康公を御祭神

上野東照宮牡丹苑は、徳川家康公を御祭神とする上野東照宮の敷地内に、1980年4月、日中友好を記念し開苑されたものです。1/1〜2/下旬の冬牡丹と4/上〜5/上の春牡丹の年2回開苑されます。

今回は豪華な色彩を放つ冬牡丹の写真を掲載致します。

牡丹の花は豪華なので、中国では花王として愛されています。牡丹は中国の国花とされていた時代もあり、詩歌に詠まれたり、絵画に描かれ、愛でられて来ています。

「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」 これは美人を形容する言葉ですが、実は漢方薬の世界で生薬の用い方の例えだったようで、昔は特に女性は静坐する機会が多く、下半身に血行障害が起こった場合牡丹の根の部分を飲用する事により血行が改善されるそうです。

上野東照宮牡丹苑

写真術:花の上手な撮り方

Mr.Soutan:花を上手にとる3つのコツ

構図:視点の工夫が上手の一歩
光:自然光で撮影するのが最適
カメラ:絞りを広く設定し、背景をぼかす

構図:視点の工夫が上手の一歩

豪華な色彩の冬牡丹

淡い黄色は光の色。白との差がないので難しい。

主役真正面から勝負!
ボタンをさらに美しく!

中心部をバッチリ撮影

重なりや花びらのソフト感が表現できる。

黄色い牡丹:中心部をバッチリ撮影

ピントをやや手前に合わせる

花の揺らぎが伝わり、華やかな雰囲気を自然に表現できる。

ハイヌーン:ピントをやや手前に合わせる

花の中心や花びらの動きを意識する

幾重にも広がる八重の花びらの重なりの美しさが撮れる。

八重の牡丹:花の中心や花びらの動きを意識する

見上げる視点(3点透視図法)

設計図で使う3点透視図法。難しく考えない。
腰を下げる姿勢、あるいは寝転んで撮るという自分の体の位置を上下することで可能です。

花言葉「ひたむきな愛」が似合いそうな愛らしい一輪。

赤い牡丹:見上げる視点(3点透視図法)

中心をちょっと右上に移動し、花びらの光と影を演出

豪華な赤い牡丹:見上げる視点(3点透視図法)

光:自然光で撮影するのが最適

花びらの光を表現する

午前中の光が最適。花びらが光を反射している雰囲気を撮りたいときは逆光もOK。

降り注ぐ日差しに透けるような軽やかな花びら。

ピンクの八重牡丹:花びらの光を表現する

「白鳥の湖」の4人の踊り子を思い出す

遠近感、動線、ムーブメントが表現できた一枚。

ピンクの牡丹4個:「白鳥の湖」の4人の踊り子を思い出す

牡丹を寒さから守る「わらぼっち」

長い間、公家や武家屋敷で大切に育てられた高貴な花。

牡丹を寒さから守る「わらぼっち」

清楚な牡丹を守るのは当たり前

今は庶民の間に広まっている牡丹。でもわらぼっちで守るのは昔通り。

白い牡丹:清楚な牡丹を守るのは当たり前

世界中の人々に愛される理由

その美しさは世界中の人々を魅了し、感動した人がさらに品種改良でパワーアップさせ、美の頂点を目指しているから。

変化を続ける牡丹:世界中の人々に愛される理由

花の形は一重、八重、千重、万重

松江の大根島の牡丹生産は日本一。始めは島の女性たちの行商で全国に普及。今では世界へ年間60万本を輸出する牡丹島。

愛らしい牡丹:花の形は一重、八重、千重、万重

カメラ:絞りを広く設定し、背景をぼかす

背景ぼかすことで、赤い牡丹をさらに王者の風格に仕上げます。花の写真の醍醐味。

赤色牡丹は王者の風格

主役を引き立たせるには周囲をぼかす。これは王道。
王者の牡丹を王道で撮影。(笑)

赤い牡丹:カメラ:絞りを広く設定し、背景をぼかす。主役を引き立たせるには周囲をぼかす。これは王道

白い牡丹は高貴あるいは誠実

白い牡丹。背景をぼかすことで奥行きのある陰影を強調。

白い牡丹は高貴あるいは誠実

紫色の牡丹の花言葉

紫色のシコンノボタン(紫紺野牡丹)だけには「ひたむきな愛情」「謙虚な輝き」「平静」などの花言葉がある。
ブラジル産のこの紫色の牡丹は毎日休むことなく咲くためにこれらの花言葉が生まれたようです。

紫色のシコンノボタン(紫紺野牡丹)だけには「ひたむきな愛情」「謙虚な輝き」「平静」などの花言葉

侍タイムスリッパーは江戸時代から現代へ

日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した侍タイムスリッパーより、はるかに時空を超えて広まった牡丹。その美しさはこれからも人々を幸せにする価値ある存在。

牡丹タイムスリッパー?

牡丹は中国の国花?

日本では、桜や菊が富士山と並んで日本の象徴になっているが、法律で定まった国花はない。同じく、中国でもまだ定まっていない。梅にしようか?蘭にしようか?それとも牡丹?

悩んではいるものの、国民の多くは牡丹が大好きで、ぜひ国花にしてほしいと願っているらしい。

ちなみにアメリカやイギリスはバラ、韓国はムクゲ、スペインはカーネーション。赤いカーネーションは母の愛を表現している。

牡丹は空海の土産?

以前、熊野古道から高野山に登った時に、一番驚いたのは観光客の多さだっだが、つぎにあちこちに咲き誇る牡丹の美しさだった。お札売り場の若い巫女さんにその美しさを称賛すると、
「300種類、600株以上あるんですよ」と即答してくれた。
「だってね」横から口を挟んだ年増の巫女さん、
「お大師様が唐からお持ち帰りになったんだもの」

まさかと思いながら、その場は去ったものの、その言葉がずっと心に残っていた。
空海は長安をイメージして高野山を築いた。だったら、長安の王宮の豪華なボタンを再現しても当たり前。
司馬遼太郎氏は空海を詩情・造形・色彩のある男と『空海の風景』の中で称している。

奈良時代か平安時代に渡来したといわれる牡丹。
天才的な空海が運んでくれたと想像するだけで楽しくなりませんか。信じるも信じないのもあなた次第。

でも、空海説はともかく、牡丹を愛し、育てる人々は世界中に幸せを分け与えているはずです。

黄色い牡丹はどこの国から?

フランス生まれの金閣とは?

フランスでは牡丹のことを「ピボワンヌ」(pivoine)という。
1919年にフランスで生まれた黄色い牡丹。日本で販売されるときは「金」を名前の頭につけることが多い。
例えば、金閣や金鵄(きんし)といった名前で、黄金のようなイメージを強調している。

米国生まれのハイヌーンとは?

アメリカでも近年改良が加えられ、それまで存在しなかった独自の黄色い牡丹を作り出し、成功を収めたのがハイヌーン。
ハイヌーンには正午とか、真昼間とかの意味があるが、確かに光が最高点になる色にも似ている。映画「真昼の決闘」もアメリカではそんな名前だったような記憶がある。

牡丹には色別の花言葉がない

牡丹の花言葉は、「富貴」「高貴」「壮麗」「王者の風格」「恥じらい」「誠実」「思いやり」などがある。他の花と違って、色別での花言葉はないそうです。

でも一つだけ例外が紫の牡丹。紫色のシコンノボタンには「ひたむきな愛情」(毎日咲く姿のイメージからの花言葉)

牡丹タイムスリッパー

2000年前、中国大陸の草原でひっそり美しく咲いていた牡丹の花。その後、時と空間をスリップ。日本やシルクロードを経て、ヨーロッパで見事に開花。さらにアメリカ人でさえ、その魅力に惹かれて、まさかの黄色い牡丹まで改良し、世界に発表した。
今なお、時空を超えて開花する牡丹タイムスリッパーは人々を永遠に魅了している。

「空海の風景」で司馬遼太郎が「空海が苦難の旅を経てたどり着いた寺院の庭に咲き誇っていたのは牡丹の花々」と書いていた。
その文章を読んだ時に、もし空海なら、牡丹の美しさはもちろんだが、その薬効に気がつかないはずはない。必ず根っこを持ち帰って、お寺の庭に植えたはずと思った。
空海は身体にいいものを見つけ、仏教の布教の助けにしたはず。各地に残る温泉発掘のポイントは空海の伝説が数多く残っている。牡丹もそのひとつではなかっただろうか?

タイムスリッパー。牡丹も時と空間を超えて世界中へと羽ばたいたが、空海の教えも今なお人々の心をしっかりつかんで離さない。高野山を訪問した時、戦国武将として戦った人々の墓が隣同士に並んでいた。あの世では仲良く暮らしているに違いない。

高野山には思想や権威を通り越した先の未来の世界があると感じた。もしかすると空海こそがタイムスリッパーだったのかも。

写真は楽しみを生み出す

写真術は撮影スキルだけでなく、様々な想いを広げることで楽しみが生まれる。ゆとりを持って、シャッターを押すときも慌てないことが大切。

美しい牡丹を育てるのは至難の技。でも苗からならできるかも。そんなあなたにお勧めです。

苗木:赤い牡丹「太陽」

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書籍:造園実務必携/藤井英二郎


毎月1日と15日に更新予定。お楽しみニャン!

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🌸弘前城の桜2025

風景写真術:桜並木撮影の3つのコツ

⑴ 青空が桜並木を魅力的にする
⑵ 桜並木と同格の大物を配置する
⑶ 人や舟など点景を入れオリジナリティーを表現

弘前城の桜並木

ソメイヨシノ寿命60〜80年説がある中、樹齢140年を超える日本最古のソメイヨシノの樹がある。それが今も幹が見えなくなるほど花を付けている。

日本一と称される弘前の桜は、太陽の光がどの枝にも差すように、独自の剪定技術を施した結果、一つの花芽からいくつもの花がモコモコと咲き、インパクトがある。

おらがサクラは日本一

サクラとリンゴは同じバラ科の植物であること。リンゴの病虫害から守る技術とリンゴ独特の剪定技術をソメイヨシノにも応用した結果「おらがサクラは日本一」だという誇りがある。サクラとの70年の奮闘がそれを作り上げている。すばらしい!

天守閣の装い

①天守閣が大量のソメイヨシノに囲まれ堂々と佇んでいる。

天守閣が大量のソメイヨシノに囲まれ堂々と佇んでいる。
taking by Mr.Soutan

⑴ 青空が桜並木を魅力的にする
青はピンク色を引き立てる効果が抜群。曇った空では桜との境目がわからない。
いい写真を撮りたいと思ったら、晴れの日をしっかり押さえよう。

主役は桜、脇役は?

枝垂桜はお城の御簾?

②枝垂桜に隠れて天守閣が見えないぞ!

枝垂桜に隠れて天守閣が見えないぞ!
taking by Mr.Soutan

⑵ 桜並木と同格の大物を配置する
桜は4月の一週間しか咲かないけれど、弘前城は一年中、主役として存在する。しかし、4月は桜が主役。桜並木と同格の大物弘前城の天守閣赤い橋、岩木山と一緒に並んで魅力が爆発。それもまた「日本一の桜」と呼ばれる理由。

ソメイヨシノの大木と赤い橋

③お壕の向こうに行って見よう。ソメイヨシノの大木が沢山ありそうだ。

お壕の向こうに行って見よう。ソメイヨシノの大木が沢山ありそうだ。
taking by Mr.Soutan

岩木山の魅力倍増

④どうかね。岩木山をバックに撮影すると、さぞや男前に写るだろう!

どうかね。岩木山をバックに撮影すると、さぞや男前に写るだろう!
taking by Mr.Soutan

桜並木+点景で臨場感を表現

人や舟を入れてオリジナリティーを表現
桜並木を舟から眺める人々、記念写真を撮る人、感動して立ち続ける人、その場所でしか見れない点景を一緒に写すことで、臨場感、オリジナリティーを表現できる。

遊覧船とは贅沢三昧

⑤ここで一句
「散る桜 かき分け進む 遊覧船
 贅沢三昧 冥土の土産」

散る桜 かき分け進む 遊覧船 贅沢三昧 冥土の土産
taking by Mr.Soutan

お濠周りのソメイヨシノはすごい

⑥弘前城の周囲約3kmに濠が巡らされているが、このような大木のソメイヨシノでその濠は囲まれている。とにかく、凄すぎる!

弘前城の周囲約3kmに濠が巡らされているが、このような大木のソメイヨシノでその濠は囲まれている。とにかく、凄すぎる!
taking by Mr.Soutan

弘前城の桜並木の歴史

弘前藩士の京都土産

江戸時代が始まり

正徳5年、西暦では1715年。京都の嵐山からカスミ桜25本を弘前藩士がお土産として持ち帰ったのが弘前城の桜並木の始まり。カスミ桜は寒さに強い山桜の一種。青森でも植生できるかもしれないと考えた弘前藩士、名前は残っていないが、先見の目があったすごい偉人です。

内山覚弥氏&菊池楯衛氏

明治4年(1871年)、廃藩置県後にすっかり荒れ果ててしまった城跡に桜の木を自費で20本植えた内山覚弥氏。その彼の偉業に感銘した菊池楯衛氏が1000本追加。さらに1903年頃に大正天皇結婚記念として1000本追加されて、現在の約2600本へと引き継がれた。
明治政府の後押しで始まったリンゴ栽培の方法を参考に、独自に弘前方式という枝が横に張るような剪定技術を編み出して、素晴らしい桜並木を後世に残している。

最後までブログを御覧頂き感謝します。
2025年4月から毎月1日と15日更新。
皆様の人生の楽しみが増えるよう頑張ります。

美しい桜の写真をご覧頂いた後は、故郷納税クーポンがお勧め。楽しんで来てください!

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🌸天龍寺の枝垂桜

風景写真術:3つのアドバイス

⑴ 構図にリーデイングラインを確保する
⑵ 視点を移動し、最適なポイントを探す
⑶ 一瞬を待つ忍耐力、我慢が大切です

後醍醐天皇を弔う桜

夢窓国師の進言

京都の嵯峨に位置する天龍寺は、足利尊氏が吉野山に追いやった後醍醐天皇が崩御された際、その菩提を弔うために夢窓国師の進言により建立された寺院である。
建立の際、天下第一の桜の名所である吉野山の桜を再現すべく枝垂桜で天龍寺を埋め尽くしている。

借景の桜咲く嵐山

①曹源池庭園から桜咲く嵐山を望む。

曹源池庭園から借景の桜咲く嵐山を望む。
桜咲く嵐山

⑴ 構図にリーデイングラインを確保する
借景の桜咲く嵐山。素敵な構図感謝。
構図にリーデイングラインを確保するために、借景を生かした風景は最高です。

枝垂桜(しだれざくら)

枝垂桜のトンネル

②すごい!ここからが枝垂桜のトンネルの始まりだね。

すごい!ここからが枝垂桜のトンネルの始まりだね。
枝垂桜のトンネル

⑵ 視点を移動し、最適なポイントを探す
枝垂桜のトンネルを歩くことで視点が移動できる。桜並木は動かないけれど、自分の体が移動することで視点はおのずと変化し、最適なポイントを探すことができる。

桜並木越しの比叡山

③桜並木越しに見える京都の鬼門を守る比叡山の眺めが素晴らしい。

桜並木越しに見える京都の鬼門を守る比叡山の眺めが素晴らしい。
遠景に比叡山

何処まで続く枝垂桜

④いったい、枝垂桜のトンネルは何処まで続いているんだろうね。

いったい、枝垂桜のトンネルは何処まで続いているんだろうね。
枝垂桜のトンネル

見ごたえ抜群

⑤枝垂桜は見ごたえ抜群なり!

枝垂桜は見ごたえ抜群なり!
見ごたえ抜群

一瞬を待つ忍耐力我慢が大切です
桜は一年間でたった一週間の開花。計画を立て、準備をし、健康に気をつけながらその日を待つ。その努力がいい風景写真を撮るための条件です。

記念写真を撮ろうぜ!

⑥枝垂桜のトンネルはここが最後。
さあ、記念写真を撮ろうぜ!

枝垂桜のトンネルはここが最後のようだね。さあ、記念写真を撮ろうぜ!
記念写真を撮るスポット

枝垂桜の起源

後醍醐天皇が愛した桜

多宝殿を見守る枝垂桜

天龍寺には後醍醐天皇をお祀りしている多宝殿を見守るようにして、枝垂桜やソメイヨシノが取り囲んでいる。吉野で崩御された後醍醐天皇が愛した桜を、毎年楽しめるようにとの夢窓国師の進言があったそうです。(夢窓国師は鎌倉時代~南北朝時代のの禅僧・作庭家)

枝垂れ桜の花言葉

枝垂れ桜の花言葉は、その姿から「優美」「ごまかし」「円熟した美人」「淡泊」「純潔」「精神の美」など様々な表現がある。

枝垂桜の起源

枝垂桜は、平安時代から栽培されていた日本最古の桜の栽培品種、エドヒガンの突然変異。
枝垂れ桜の寿命は約300年といわれていますが、樹齢1000年を超える古木も数多く存在しています。

最後までブログを御覧頂き感謝します。
2025年4月から毎月1日と15日更新。

美しい桜の写真をご覧いただきありがとうございます。楽天では枝垂桜やソメイヨシノの苗木をご購入できます。ぜひ素敵な桜を咲かせてみませんか。

枝垂桜の苗木


ソメイヨシノの苗木


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